イギリスの歴史的記念日でもあるD-Day(友情出演みさきちさん)
こんにちはジゴロッキーです。今日は、前回ふわりいぎりす6周年記念企画!友情出演第一弾で参加していただいたみさきちさんの2作目!ぜひご紹介させてください。以下、みさきちさんの記事です。ぜひお楽しみください。
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こんにちは、みさきちです。
今回はイギリスの歴史的記念日でもあるD-Dayについて書いてみたいと思います。
なぜなら、私はこの記念日をイギリスに越してくるまでよく知らなかったのですが、知ってみると日本人にももっと知っておいて欲しいな、と思ったから。
D-Dayとは?
D-Day、日本では「ノルマンディー上陸作戦」とか「史上最大の作戦」と呼ばれています。第二次世界大戦のヨーロッパ戦線において、連合軍を勝利に導くきっかけになった作戦です。映画の「プライベート・ライアン」やテレビドラマの「バンド・オブ・ブラザーズ」もこのD-DAYを舞台にした作品でしたね。
要はナチスドイツ軍に占領されてしまったフランスを救うために、空と海からアメリカ、イギリス、カナダなどの連合軍総勢15万人以上が一致団結してフランスのノルマンディーに乗り込んでドイツ軍をやっつけよう!という作戦です。
もっと詳しく知りたい方はWikipediaのサイトを参照下さい。
80周年記念追悼式典
D-DAY、ノルマンディー上陸作戦が行われたのは1944年6月5日。今年は80周年、そしてもうこれが最後の式典になると言われています。何故ならこの作戦に参加して生還したベテラン(退役軍人)、当時20歳だったとしたら今年100歳なんですよ…当然ながらあと5年もしたら数えるぐらいしか存命してないでしょう…
ということで、この作戦で多くの兵士らが出撃した、私の住む街ポーツマスで追悼式典が開催されたので観に行ってきました。
チャールズ国王夫妻、ウィリアム王子を始め、スナク首相も参列してました。
ちなみに式典は無料の予約制で入場可能でしたが、このオンラインでのチケット争奪戦が凄まじかったらしい…ゲットしてくれた夫に感謝。
フランスのノルマンディでは上陸をしたのが翌日1944年6月6日だったので、その日にやはり追悼式典があったようですね。
写真のノルマンディの海岸には今でもその残骸がそのまま手付かずで残されてるんです。今は海水浴場で夏にはたくさんの家族連れが楽しそうに遊んでいるけど、あの80年前の日があってこその今の平和な海岸なんだとチャールズ国王も話してました。
D-DAYでは何があったのか?
実際に「史上最大の作戦」と言われるほど、この作戦はとても規模も大きく、そして何よりかなりの危険が伴う作戦だったのです。兵士たちは生きて帰れる保障はもちろんなく、全員が死を覚悟した決死の攻撃。実際に多くの兵士らがこの作戦で命を落としています。
式典では兵士たちが出撃の前に家族に残した手紙や日記が読まれると、ぐすんぐすんという泣き声も…
日本だと特攻隊出撃前の手紙を読んでるような感じなわけです。これはホントに切なかった…
そしてこの出撃に参加して、今も存命の実際のベテランの方たちからの生の体験談も。多くの仲間を失ったことを悲しみ、そして何年経っても忘れたことは一度もないと。
そして、多くの命が犠牲になったとはいえ、この作戦は結果的には成功をし、これがきっかけでフランスをドイツ軍から守り、そして翌年1945年5月にドイツは降伏をするのです。
私が感じたこと
歴史で習ったことをすっかり忘れてましたが、1945年5月にドイツが降伏した時に、まだ戦い続けてたのは日本だけだったんですね…
私は思いました。
「もし、ドイツが降伏した時に日本もすぐにポツダム宣言を受諾していたら…広島や長崎に原爆が落とされることはなかったんじゃないの??」
なかなか降伏に踏み切れなかった日本軍。そして同年8月に世界唯一の原子爆弾被爆国となるのです。
日本に住んでいた時は日本目線からの「敗戦国」としてのストーリーしか知らなかったけど、イギリスに住んで「勝利国」の目線になると知らなかったこともたくさんあるな、と思った次第。まあこれに関しては皆さん、色々考えがあると思うので、これはあくまでも私個人の感想です。
夜には今の平和への感謝と追悼を込めてドローンショーも開催されました。
早く世界中のどこにも戦争のない世の中になりますようにと祈るばかりです。
これはノルマンディの街にある壁画の写真です。
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