イギリスでMRI検査
あっという間に1月ももう後半、つい最近クリスマスは〜、お正月は〜などと話していたのに、月日が経つのは早いですね。
私の年明け第一弾は、息子がMRI検査をした話になります。
去年の10月に息子が走っている最中に足の甲を捻り、よほど激痛、動かせないなどの症状がない限りは、患部を冷やして安静にして数日様子をみる、というのが通常ですよね。
確かにトレーニングを休んで安静にしていると、良くはなって来ました。
しかし、良くなって少し無理して大会に出たら、完走はしたものの歩くと激痛が!
無理した事は、本人が1番反省しています💧
待機をしている救急処置をする人に診てもらったら折骨折ではなく、恐らく前に捻挫をした所が悪化、もしくは筋を捻ったのかも、数日安静にしても良くならない場合は、念の為にレントゲンを撮って下さいと言われ、テーピングをしてもらい帰りました。
数日しても良くならず、やはりここはちゃんと診てもらう事にしました。
イギリスでは直ぐに専門の医者に診てもらいたい場合は、緊急外来 A&E (Accident & Emergency)、に行くしかなく、そこで3時間ちょっとは待ちましたが、レントゲン検査をしてもらい、骨は折れていないが小さな疲労骨折などをしている場合もあるので、陸上をしているなら念の為MRI検査をした方が良いと言われ、レターを作ってくれました。
レントゲン検査ではちょっとした炎症のみが見られるだけ、詳しい検査はMRIで。
MRI検査は、CTやレントゲン検査では映し出されない柔らかい組織、内臓など薄い構造の損傷を可視化出来るというメリットがあります。
そのレターを持ってGP (かかりつけの病院) に行きましたが、GPからは16歳以下には直ぐにはMRI検査の出来る病院を紹介出来ないことが判明。
知ってましたか?
16歳以下の子供が緊急以外でMRIを受けるには?
息子の場合は、GPを通して足専門の整形外科に最初は診てもらい、そこで必要と言われたらMRIの検査が出来る病院などに紹介という流れだそうです。
16歳以上は、GPが必要と診断したら、整形外科などの診察を受ける前でも、MRI検査を紹介するそうです。
この必要と判断したらってのが曖昧ですよね〜
GPには緊急外来からレターをもらっていたので次の日に予約は取れましたが、
そんな整形外科の予約も約1ヶ月先
↓
その後のMRI検査なんていつになるか分からない
↓
待っている間に治る
殆どがこのパターンだと思います、しかも良くはなっているでしょう。
でもちゃんと処置やケアなしで、後々運動や寒いと疼くなどの軽い後遺症などが出てくるという場合もあるので、それは避けたい。
プライベートの病院
そんなに待ってはいられないので、かかりつけのGPにプライベート病院を紹介してもらい、MRI検査をしてもらう事にしました。
さすがプライベート病院、やはりお金ですよね〜。翌日の夕方の予約が出来ました。
左の足の甲だけ360度回転の3Dのデータ撮影とその撮影付き診断書込みで£380。高いか安いかは置かれた状況次第です。
私たちはプライベート保険に入っていますが、子供達は緊急の処置のみカバーの加入なので今回は自費。
検査結果
指の付け根の疲労骨折 (Stress Fracture)ステージ3でした。(ステージは1から5まであり5が酷い)
疲労骨折は、1回の大きな力で骨が折れたりヒビが入るのではなく、同じ部位に小さな力が少しずつ加わることで発生する骨折です。
ランニングやジャンプなど同じ動作を繰り返すスポーツ選手に多いそうです。
レントゲンではある程度時間が経たないと映らないそうです。時間が経っても場所によっては映らない事もあるそうです。これで↓映っているそうです。
とりあえずは、病名が分かり良かったです。
自宅のモニターで見ているのを写メした画像なので大分ぶれていますが、素人の目からはその疲労骨折は言われてもなかなか分かり辛いです。
疲労骨折は歩くのに負担がない場合は、ギブスなどする必要はなく、スポーツなどはステージによって3〜12週間しない、息子は6週間と言われ、あとは整形外科の医師に歩き方、ストレッチやマッサージの仕方などを習い、家で地道にやっていました。
若いので回復が早く、痛みが治ってからは医師の指導の元、屋内で漕ぐバイクを購入して、それで足を動かす運動と体力回復に励んでいました。
2度目の怪我
トレーニングを再開して間もなく、左足を庇う癖が付いていたのか、今度は滑って右足を捻挫。ここ数ヶ月はついていない息子⤵️
幸運な事にコーチが理学療法士なので診てもらい、捻挫の時に早く回復する治療の仕方を習い、10日程で無理がない程度に走れるまでに回復しました。
疲労骨折や捻挫もそうですが、冷やすのは重要です。それと下から上に向けて血の巡りを良くする為のマッサージ。
コーチからアイシングマシーンを借りたのですが、加圧付きでお勧めです↓
水と氷を丸いクラーボックスに入れて、中に入っていた丸い保冷シートを被せ、蓋をするだけ。コンセントが付いているので、電気で冷水が足に巻いたブルーの浮き輪のようなパックに入り、冷やしながら加圧出来る仕組みです。
1日で腫れが大分引き、数日でかなり良くなりました。
左上がアイシングする前、その下が翌日。右上2枚は数日後、固定ギブスは初日のみ使いました。
これ、片足ずつですが、疲れて浮腫んでいる足にも良さそうです。
一昔前までは、治すには安静にすると良いと言われていましたが、最近は痛みが和らいできたら、動かす事が大事だそうです。
関節、筋肉が硬くなるのと、血行を良くする為にも、なるべくは動かすのが早い回復に繋がるそうです。
確かに私が2年前に人生で初めてなったギックリ腰の時も、腰に家にあった空手の帯を巻き、翌日から少しでも無理して歩いていたら、5日程で治りましたし、あれ以来なっていません。
をを話が逸れましたが、イギリスでMRI 検査を受けるのは大変ですが、原因が分からずなかなか治らない、自分にしか分からない違和感が患部にある場合は、かかりつけのGPに相談をして、出来れば早めに検査を受けた方が、もし怪我などが隠れているなら早いうちに病名が分かり、正しい治療法、リハビリなどが出来き後々楽になります。
お金を払ってでも息子にMRI検査を受けさせて良かったです。
息子は今もまだフィジオに通ってますが、最初にGPに行った時に理学療法士の予約をNHS(国民保健サービス)を通してしていたので、リハビリ料はかかっていません。
今は疲労骨折した場所は全然痛くなく、反対の捻挫した足首も殆ど違和感はないそうです。
時が経つのは早いのに、別の意味で長い3ヶ月ちょっとでした。
しかし専門医にかかるのにも、時間と体力、時には一瞬”えっ?”とフリーズしそうになる金額のお金がかかるイギリス😭
出来れば医者にはかかりたくないですね。
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