ロンドン交通事情
たとえどんなに重要な会議に遅刻しても、「すみませーん、電車が途中で止まっちゃって」とさえ伝えておけば、全てが許されることの多い気がするイギリス。
公共交通機関だけでなく、自家用車の世界もなかなかスリリングです。
ここ数ヶ月でロンドン南東部に位置する我が家の周囲500m以内で出会った交通の乱れをご紹介させていただきます。
いずれも重症やそれ以上の被害を受けた方の記録の無いものばかりです。
両側2車線ずつある比較的大きな道路で、中央分離帯に乗り上げてしまった車。
日本の国道2号線(関西・中国地方南部限定ですみません)のような雰囲気の道路です。 ただ、私自身この道路を10年ほど使っておりますが、常に混み合っているため、未だ嘗て時速30km以上で走行できた経験がありません。
一体どのような技を持つドライバーさんだったのでしょうか。
地元の大手スーパー入り口にて。 車避けのポールでガードまでしてある歩行者用通路へ侵入。 隣家のブロック塀を破壊し停車。
前日の夜にマリオカートやGTA(グランドセフトオート)をやりすぎたのかもしれません。
深夜3時過ぎにいきなり燃え出したご近所さんの車。
事件性は無く、電気系統のショートから、ガソリンに引火した模様です。
日本にいた頃は、ここまで頻繁に事故現場に遭遇したことがなかったので、イギリスでの交通安全は一体どうなっているのだろうかと心配になってきたため、人口に対する事故率、および死亡率を日英両国で検証してみました。
日本 イギリス
人口 1億2680万人 6602万人
事故数 47万2165件 18万1384件
死者数 3694名 1792名
(2017年現在)
人口当たりの事故率は日本が約0.004%、イギリスが約0.003%、事故に遭った際の死亡率が日本は約0.008%、イギリスが約0.01%でした。
以上から日本の方が若干事故に遭う率が高いですが、事故に遭ってしまったら悲しい結果になるのはイギリスの方が少し上ということのようです。
とはいえ、両国であまり違いはないのに事故現場遭遇率は圧倒的にイギリスに軍配が上がる気がする理由は、事故処理の遅さが原因ではないかと思われます。
上記3件の事故も、私が知る限り最短で2−3日、スーパーの現場処理には2週間以上(その間、事故車は現場に放置)かかっておりました。
現場検証のために時間がかかるというよりは、「もう助けないといけないケガ人もいないし、2次災害になる心配もなさそうなので、放置しとこうっと!」という雰囲気です。
私自身も、自分の車にはカスル、コスル、アテルとうの虐待行為をついつい繰り返してしまうため、これからは更に気を引き締めて安全運転を心がけたいと思ってはいるのですが、見通しの悪いロンドンの道、なかなか前途多難です。
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