日本人なのか?それともイギリス人なのか?6回目のワールドカップ
環境問題に対して西側諸国と新興国、発展途上国の意見が合わないように、差別問題に対しても世界で意見が違う。
2022年のサッカーワールドカップがカタールで開催されているが、中東(西アジア)での開催は史上初。
サッカー自体がイギリス発祥のスポーツでキリスト教の多い西側諸国と南米で盛んに取り入れられてきた。そして、今回はイスラム教の多い中東での開催。
世界のスポーツイベントをリードしてきたキリスト教国なりのやり方で、サッカーの世界大会を開催してきただけに、初のイスラム教国での社会問題への対応は、環境問題でも意見が合わないように、違ってくる。
今回ワールドカップを開催するにあって、西側諸国は、カタール元代表が示した以下の記事の内容にあるLGBT差別問題に関する対応で納得がいかず抗議活動をしている。
開会式の出演のオファーを断る著名人がいたり、セレモニー後のカタール戦は観ずに帰る人が多く空席が目立ったり、イギリスのBBCの放送ではセレモニーの模様を見せずに、元サッカー選手の解説者などが差別問題に対して語り合うなどして、今までにはないワールドカップ開会式の様子となった。
イングランドの選手がLGBTを支援する腕章をつけたらイエローカードをもらって、レッドカードの退場は避けたいので腕章を外すといった事件もあった。
イングランド対イランの試合は8万人以上収容できるスタジアムに4万2000人程度と一般庶民のワールドカップへの関心が薄れてきている。
スタジアムは禁酒というのも一つの原因かもしれない。
サッカーを観戦するスタジアムでは、おそらく宗教的問題から、お酒の販売が急きょ禁止になり、準備された大量に輸入されたビールはどこに運んだら良いのか困る業者も出てきた。
そのほか会場の工事が遅れている様子が報道(開催国あるある)されたり、テレビのレポーターが生放送中に自分のポーチから財布を盗まれるといった事件が起きたりと、これから1ヶ月間、今までに経験のない中東でのスポーツの世界大会は落ち着かない。
一人当たりのGDP(国内総生産)は世界第8位(6.8万ドル)で22位のイギリス(4.7万ドル)、27位の日本(3.9万ドル)で先進国に引けを取らないお金持ちの国カタールで、豊な国をアピールする盛り上がる大会と予想されたが、きな臭い雰囲気が続きそうだ。
さて、
そんな開催者やそれを取り巻く人たちのいざこざが耐えないワールドカップですが、私は、純粋にサッカーを観戦するのが大好きです。物心ついた頃からオリンピックは観ていて、日本が初出場した1998年からワールドカップは欠かさず観ていました。日本でテレビで観戦したのは、1998年のフランス大会1回、そしてそれ以降はイギリスで6大会観ています。
日本人国籍の私は、もちろん日本を応援しますが、これだけイギリス、特にイングランドにいるとイングランド頑張れ!ともなります。いつの間にか、おそらくルーニーが活躍する2006年ぐらいからイングランドの試合は欠かさず観るようになりました。
そしてイングランドチームは徐々に強くなって行き、2020年(コロナで2021年に延期)の欧州選手権では準優勝でした。
今回2022年の世界選手権では世界ランクとしては5位(1位ブラジル)ですが、選手の移籍金総額を足すとイングランドの選手は世界で最も高価な選手たちだそうです。イングランドで育て上げたサッカーの子供たちが成長して今では世界の名門クラブチームに高額で放出するといった形になっています。
移籍金だけ見ると、高額で選手個人の能力は高いと見て、イングランド優勝もあるのではないかと思ってしまうのが一般的な素人の見方です。
しかしサッカーはチームプレーなので監督を含め全員で勝たないといけないので個人だけの能力では勝てません。どのチームが優勝するかは本当に予測不可能です。
日本国籍で日本を応援するけど、イングランドにも勝ってほしい。
自分の気持ちは今どっちにあるのか。サッカーを通して自分がどこの国に所属しているのかわかります。
頑張れ!イングランド、そして日本も!
あ、日本人がスタジアムでゴミ拾うやつ、イギリスでもニュースになってましたね。
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