24時間のフライト遅延

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こんにちは、みさきちです。9月の終わりにポルトガルに旅行に行ってきました。その時の往きのフライトで起こった事件(?)のお話です。飛行機がらみのトラブルは過去にここでもいろいろ紹介されてると思います。

さて、その日のフライトは16時20分Gatwick発のポルト行き。14時前には空港に着き、セキュリティチェックを済ませ、機内で食べるスナックなどを買い込み、ゲートへ。

すると「ポルトの空港が天候不良の為、フライトが少し遅れている」とのアナウンス。

まあそんなこともよくあるよね、でも到着してからポルトのタパスバーでワイン飲みたいし、あんまり遅くならないといいなぁ…

その後、フライトは45分ほどの遅れで飛び立ちました。うん、まあこのぐらいの遅れは許容範囲よね。

今回のエアラインはイギリスでは結構人気のLCC、easyJetです。ポルトまでは2時間ちょっとの飛行時間。

そろそろ到着するかなって頃、機長からポルト空港周辺がかなりの強風なため、着陸を手動から自動に切り替えるので、すべての電子機器の電源を機内モードではなく、オフにするようにとのアナウンス。その後、かなり高度が下がって来てるのになかなか着陸しないなぁ…と思ってると機体が突然ぐんと上を向いて、高度を上げ出した。外は厚い雲に覆われて全く何も見えない状況。ちょっと怖い…さすがに機内の乗客もザワザワ…夫も「あれ?もしや着陸出来ないのか?」と…

緊急着陸!?

再度、機長からのアナウンス。「自動操縦に切り替えて着陸を試みましたが、安全性を考慮すると着陸は無理と判断しました。申し訳ないのですが、マドリッドの空港に向かいます」と…

え?なぜマドリッド??

そこから20分ほど飛行し、マドリッドの空港に緊急着陸することに。そして着陸するとなぜか機内では拍手が…(笑)

無事に着陸したのは良しとして、でもそもそもマドリッド行きのフライトではないので、空港に着いても機内から出るためのタラップもゲートも用意されてない。

この時の時刻、20時過ぎぐらい。そして機長からのアナウンス。「本当に申し訳ないけど、この後、どうするのかはとりあえず今会社と連絡を取って指示を仰いでるのでもう少し待って下さい」と。それからずいぶん待つことに…皆んな機内をうろうろしたり、トイレ行ったり。マドリッドで降りたい、降ろしてほしいと言って降りていく乗客も何名か出る。そして時刻は刻々と過ぎる…

当初の予定ではポルトには18時半頃に着くはずだったので、さっきのフライトではビールとスナックしか食べてない。当然時間も時間で乾燥した機内で喉も乾くし、お腹も空いてくる…

機長がわざわざコックピットから出て来て乗客の席を回って状況説明してくれて、謝罪も。旦那は「機長の腕が良ければ着陸出来た可能性もあるのにな」とか、厳しい発言…

普段は機内で販売される飲み物や食べ物も、もはや無料で希望者に配られ始めた。時刻は21時半も過ぎたころかな。調子に乗ってワインを2本も頼む旦那…

そして再度機長のアナウンス。

「会社と確認して、この飛行機はガトウィック空港に引き返すことになりました。これから引き返すための機体の点検と燃料の補給をします」

え??さすがに乗客もかなりざわつき始める。easyJetはマドリッドでは何もする術がないが、ガトウィックに戻ればホテルなどの手配も出来るし、新たに代替えフライトもアレンジするとのこと。

ということはもう今夜はタパスバーには行けないのね…

お腹もペコペコな私は機内販売のカップ麺を頂くことに。これがめちゃくちゃ空腹の胃袋に沁みた…旦那はピザを頼んでた。

23時近くになり、やっと飛び立てる準備が整い、そこからまた2時間のフライトでガトウィック空港に戻った時には午前1時をとうに過ぎてました…まさかまたガトウィックにとんぼ返りするなんて…

機長から「皆さんには明日、振替フライトを用意します。ガトウィック到着後は宿泊のためのホテルと送迎もこちらで用意します」とのアナウンスが繰り返される。

入国審査を抜けて荷物受取りのところに向かうとそこにはeasyJetの地上スタッフが私達を待っていてくれたのですが、そこで一悶着が…

地上スタッフ:「ホテルは手配してありますが全員分は用意出来ませんでした。(は??)そしてホテルまでは各自でタクシーを手配して行って下さい。この時間なので送迎の手配までは無理です」

時刻は午前2時近くになり、乗客はもう疲労マックス状態で、いきなりこの対応にさすがに何人かの乗客がブチ切れ始める…もちろんスタッフからは「すいません」なんて言葉もない。だって彼らのせいじゃないもんね。

「話が違う!機長からホテルも送迎も全てこちらで用意すると言われてる!どうなってんだ、あり得ない、こっちはクタクタなんだ!送迎もなんとかしろ!」何人かの乗客がワーワーと怒鳴り出した。気持ちはわかる…

すると今度は地上スタッフもキレ出して「私たちは出来る限りヘルプしようとしてるのに、あなた達がそんな怒鳴るような態度ならもうヘルプ出来ない!」とか言い出す始末…まさに逆ギレだね、これ。

私は「もし日本なら送迎バスも深夜でも手配されてるし、地上スタッフも平謝りだし、ホテルだって全員分用意されてるはずだし」などボソボソ呟いてると、旦那が「もう送迎なんてどうでも良い、こんな意味のない言い争いにかまってらんない、とにかく疲れたから早くホテルに行って寝たい」と。まだワイワイ大騒ぎの乗客をかき分け、地上スタッフが配ってる数に限りのあるホテルバウチャーをさっとゲットした。

ホテルは空港からタクシーで20分ほどのとこにあるマリオットで、振替のフライトも翌日の13時半発に手配されて、アプリにはオンラインチケットもアップデートされていた。

ホテルに着いた時は深夜3時近かったので真っ暗で何も見えなかったけど、翌朝見たらなんとゴルフ場と競馬場が併設されたポッシュなリゾートホテルだった!お部屋もとても広く、なんかここにずっと泊まってもいいかも、と旦那(笑)

一夜明け、レストランで朝食ブッフェも堪能し、そして何人かの同じフライトだった他の乗客と「いやいや、昨夜は散々でしたね〜今日のフライトは大丈夫かな〜」など、皆んなホテルでひと晩寝たら少し落ち着いたみたい。

ホテルでタクシーを呼んでもらい、再度ガトウィックへ。結局また振替フライトも2時間近く遅延したけど、無事にポルトに到着したのは本来の到着時間からほぼ24時間が過ぎておりました。

あ、タクシー代は後日、easyJetのカスタマーサービスに領収書添付して請求してくれたら返金しますとのことでした!

あぁ、サンセットに間に合ったよ…見れてよかった、1日遅れたけど。

ポルトでの観光については近いうちにまた書きたいと思います!

おまけにポルトの夜景!

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About the Author: みさきち

千葉県出身、英南東沿岸部在住。50代で初めてイギリスに移住、在英6年目のアラカン。美味しいものとお料理が大好き。

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