中国四千年の謎…多重苦編
少しずつ暖かくなっているとはいえ、朝晩の暖房はまだつけています。早くサンダルでお出かけしたいちこちゃんです。
冷えはフローズンショルダーには大敵です。てことで、先日投稿しました「中国四千年の謎:序章」に続きまして、イギリスにある中国人経営の治療院体験の続きをお話ししたいと思います。ここからお読みになる方、是非こちらから序章の方を読んでいただくと、展開がわかっていただけるかと思います。
先生とのカウンセリングの後、勢いで支払いを済ませ、個室に案内されました。わたしはまず鍼を打ってもらうことになりました。隣室ではマカオが先にマッサージを受けるそうです。
白衣の奥様に言われるまま、上衣を脱いで、台にうつぶせになります。顔を乗せても息ができるように穴の開いている、あのタイプです。まさに「まな板の鯉」、否、もはや「マッサージ台のちこちゃん」です。実は鍼の施術を受けるのは初めてではないのでそんなに恐怖はなかったのですが、それは渡英前、しかも日本の話。鍼灸師さんも友達だったので、和気あいあいと説明を受けながら、それも仰向けだったので彼の一挙手一投足が見えていた状態での話です(だって打ったのは顔だから)。
そして個室であるが故に、あの頼りになるマカオに、通訳を頼むこともままならないのです!!(笑…わろてごめん、マカオ。)
教授先生が入ってきて、何か中国語で話しながら、ふくらはぎの横から体の上に向かって鍼を打って行きます。何か紙を破っている音がするので、新しい鍼を出してくれていると想像できますが、というかそうであってほしいと願いますが、どんな鍼を使っているのかもわかりません。なんせうつぶせです。痛いわけではありません。場所によって時々ちくっとする程度です。足から腰、背中、首、髪の毛をかき分けて、頭までリズミカルにトントンと打って行きます。ああ、せめて先生のおっしゃっていることが理解出来たら…
鍼を打ち終わって、大型バスタオルを体にかけてくれて、なにやら言ってから先生は電気を消して、部屋を去りました。リラックスしてええよー、って言ってくれたのだと勝手に思っときます。それまでは一応穴から床は見えていたのが、それも見えなくなりました。真っ暗やし。
痛くなくても体のあちこちに針がささった針山状態のちこちゃん、怖くて微動だにできません。そして隣室では、マッサージ担当の奥様とマカオが中国語で世間話(たぶん)をしているのが聞こえます。笑ってるやん。暗闇の中で見えない、動けない、聞こえない(理解できない)。ここでヘレンケラーを引き合いにするなんて罰が当たると思いつつ、これはまさしく三重苦。
ここはもう、寝てしまうのが一番と思いましたが、人間そんなに簡単にスイッチオフできるもんではありません。しかも熱いねん、背中が。電熱器を当ててくれているのが熱すぎるねん。四重苦やんかーーー!!あまりに熱いのでのどの奥から声を絞り出して「エクスキューズミ――!!」と叫ぶと奥さんが来てくれて、電熱器を離してくれました。四重苦回避。
それからどのくらい放置されたでしょうか。30分だったかもしれないし、30年だったかもしれません…。先生が戻ってきて電気を点けました。灯は戻りましたが、私は下向いたまま。また何かこにょこにょと言って、わたしが気になっている左肩の辺りで何かやってる気配がします。そして先生はおもむろに言いました。「なんちゃらかんちゃらスペシャルフォーユー」え?今なんておっしゃいました?何?何がスペシャルなの?英語できるやん!できるんやんかー。でもちこちゃんには聞き直す勇気がありませんでした(なぜって返事を理解する自信がなかったから)。それから、なんだかお香のにおいがして、先生の深い鼻息が聞こえます。
「すーーーふーーーーー」
何してはるんやろー? これこそが秘術なのだわ。 それから、先生は「オッケー」と言って、一か所ずつ鍼を抜いて、消毒して、ごにょごにょ言いながら去っていきました。やっぱり何言ってるかわかりませんでした。
ここで一つ思い当たることが。先生もしかして、私にはずっと英語しゃべってた?もしそうなら、本当にごめんなさい。私、外国人なので、インド系と中国系のアクセントに弱いんですーーー。でも、ずっと中国語だった可能性も捨ててはいませんが。
間髪入れず、次はマッサージです。マッサージ編、明日に続きます。(どんだけ引っ張るねーーん)
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