ネットの情報を自分で判断する
今回は同調圧力とネット情報に焦点を当てて話したいと思います。
よく天才少年少女といった生まれつきの優れた能力で大人たちを驚かす子供達の存在を知ることがあります。こういった子供達は、我々が行く通常の学校では、ほかの子供達と生活態度や勉強方法が違くて、子供達の間で関係がうまくいかずに孤立してしまうこともあります。
過去に近所の小学校に天才少女がいて、その子は本の匂いがたまらずに、本を開いて読んでいることが何よりも幸せでした。テレビのプログラムでは天才キッズが集まりクイズ大会を競い合い、見事全国大会で優勝していました。
その子がその後どうなったのか、4-5年経ちますが、わかりません。イギリスではそういった子供がギフテッドと扱われて、研究対象になりそして能力に沿った将来を国がサポートしてくれます。日本では最近は見直されたようですが、まだまだそういった機関が充実していないようです。
ギフテッドの子供は勉強の仕方や学校での態度が、同じ学校のほかの子供たちと違う場合があります。そして、先生からは注意され友達からは仲間外れにされるなど、辛い思いをさせられます。そういった環境でギフテッドは潰されてしまいます。同調圧力が強い民族だと特にそういった傾向が見れます。
一個だけずば抜けた能力があるのに、ほかができないと叱られる。このプレッシャーに負けるギフテッドは多くいると思います。ギフテッドとはいえ努力はし続けないと将来での活躍は期待できません。過去の栄光、ちびっこクイズ大会で優勝だけど、大人になったら、過去の人になってしまうこともよくあります。
同調圧力によって潰されてしまう教育がギフテッドをダメにしてしまい、親の理解もないと、親がその子の能力を発揮させることができないこともあります。
うちには2人の子供がいます。決してギフテッドとは思えません。だからこそ続ける事こそが唯一ギフテッドの子どたちに対抗できることかとも思います。習い事を何個かやらせていますが、途中で諦めたものもあります。でもその中でも諦めかけて続けているものもあります。その諦めかけたけど頑張って続けたものは今は自分からやりたいと言って続けています。
親が「あそこの子供はすごい」とばかり言ってることは、「ギフテッドはすごい、それに比べてうちの子供は」と卑下していることで、これでは子供を褒めることもできずに子供は伸びません。会社でも褒めてくれる上司がいるとやる気が出ます。大人も同じです。
ネット社会の情報量に気をつけろ
ほかの人たちがどれだけすごくて、それに比べると自分はとか、うちの子はと感じるのは、そういった情報が入ってくるからです。今の情報社会ですとネットで簡単に大量の情報を得ることができます。そしてその情報も正しいのか正しくないのかを判断するには難しいです。
ネット社会到来で、テレビが正しいと思うことは間違っていたと批判するネット番組、動画が存在する時代となりました。今度はそのネット番組、動画を利用して、さらに間違っていた情報を流す時代になると思われます。というか、もうすでにそういう時代になってると思います。
同調圧力が強まれば、全てネットで話されることが正しいと思ってしまう人も増えてしまうでしょう。検索結果でランキング1位の情報を信じ、動画では閲覧回数が多いものを信じます。そしてその情報を軸として、そこから遠ざかることを恐れます。遠ざかることを恐れると、軸から遠ざからないように、家族に圧力をかけます。
これが家族間での口論、子供への圧力に変わっていくのです。
となりの芝生は青いけど、それがどうした?
勝ち組には入っていないけど、私は負けていない。負けと認めたら負けなんだ。
そのぐらいの気持ちで生きていかないと、正しい情報かどうかも自分で判断できなくなります。
子供への教育、自分の日々の生活、いろんなことを含めて、ネット情報を自分で判断し、同調圧力には負けずにその日を楽しむ。
これがいいのかもしれません。
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‘ふわりいぎりす’は、イギリスにいる日本人ライターたちが気が付いたこと、発見したこと、知っていること、思ったこと、教えたいこと、気になることなど、ちょっとだけお伝えするウェブマガジンです。
『世界は広いのよ。』
ばあちゃんに言われたのを思い出す記事でした。
生き物は、知らないものを恐れます。人間社会では安定が欲しくて、何事にも数値化しその平均からはみ出した部分をどう捉えるか、どう扱われるかで自分の考えや行動を選ぶひともいるのかもしれないですよね。
外国の映画で、人間の能力の凸凹のいわゆる秀でた凸の部分は『与えられたもの』であると言う解釈をしたものを私は見ました。
ジゴロッキーさんの今回の記事を読み、その映画を見た時と同じ気持ち、考え方が浮かびました。
私がばあちゃんに問いかけたのは、『どうしてみんな得意不得意がバラバラだったり、性格が違うの?』です。初めに述べた様に、ばあちゃんは『世界は広いのよ』と言いました。ばあちゃんの妹は、第二次世界大戦前にアメリカ合衆国に移住しました。
様々な時代の中で、『自分に心地良い場所、生きる事を楽しむ場所』を求めて日本の外に踏み出した人達、又は世界の他国から日本へ来た外国籍の人達。
スポーツで言えばイチロー、野茂、マエケン。バース、ポンセ、ペタジーニ。きっとみんな小さなゴールを沢山超えて『好き、したい、出来る、続いた』能力が有ったのだろうなと私は思います。
不得意な事もあったんだろうけど、私が知らないだけかもしれない。
しかしここで私が言いたいのは『続けられると言う能力』も、『大きな贈り物』だと言う事です。(ジゴロッキーさんと似た結びになりましたね)
日本の『同調圧力』と言う風潮の最たるものは『学校の制服』でしょうか。
又は『年功序列』??
能力だけに限ったものでは無いものもあるなぁと私は思い付きました。
思い返すと『同調圧力をも突き抜ける様な自分らしい得意な事』の為に、ばあちゃんの妹は大変な時代にアメリカ合衆国に移住したのかもしれないなぁ。
とジゴロッキーさんの記事を読みながら感じた私です。
もし今ばあちゃんと話せるならば『得意不得意に個人差があり性格が違うのは、人間社会は沢山の違う能力を持つ人々が協力して成り立って居るからかしら?』と得意ぶって話すかもしれません。
政党がひとつでは無い道理もそうじゃないと大変ですよね!!
いつもコメントありがとうございます。「出る杭は打たれる」という言葉がよく使われるのは出たらいけないからと教え込まれた我々。出てもいいじゃないと思ってしまいます。
こちらこそ、記事を読んで自分の生活を振り返り、いつも背中を押して貰っています。
『出る杭は打たれる』私も『出たっていいじゃない!!』に賛成です!日本のとある緑色の生き物ネタの女性芸人の真似『杭じゃねぇわ!』です。