誕生日ありがとう2

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

この寒い時期になると我が家に訪れるイベント、誕生会です。クリスマス終了でイベントひと段落、毎日いたずらしていたエルフともしばらくお別れ、一安心と思っているのも束の間、我が子供の誕生日がやってきます。それが先週でした。

お誕生日ありがとうの記事

そして、2019年5月28日のジゴロッキー(私)の記事を読んで、また、誕生日について考えてみました。後ほどリンクを貼りますが、記事の内容を簡単に説明させていただきますと、「お誕生日ありがとう」の記事は、大人になった息子が、母親との電話の会話で、息子の誕生日の当日にもかかわらず、母親が、遠方に住む息子の誕生日に気づかず「お誕生日おめでとう」の一言がないことに残念がってたけど、本当は自分を産んでくれた母親に感謝しなければいけないことに気づいたいった内容。詳しくは本編でどうぞ。

1歳児に聞きたい

イギリスでは生まれてからの1年ごとの誕生会は、そりゃ盛大です。1歳の赤ちゃんにとっては、周りで何が起きてるか、誰のためにその日があるのかはわかっていないと思います。すいません、本当は、本人から、わかっているか、わかっていないのかと確認することができていません。本当は1歳の自分の誕生日わかっているのかな? 

そんな誕生1年を迎えた誕生会は、頑張って産んだお母さんの日でもあると思います。お母さん、ありがとう(と言っているかは本人からは確認できませんが)という眼差しでお母さんを見つめ、1歳の誕生日を大人たちと一緒に祝います。

10年間の誕生会苦労を経て

その後も盛大な誕生会は毎年続きます。幼稚園、小学校に行きだすと、クラスの子を20ー30人読んで、教会のホールなどで、パーティーオーガナイザーに依頼して、楽しい2ー3時間を友達と過ごすことになります。小学校低学年までだと親も参加、人数は倍増、気の使いようも倍増します。

「どうして子供の誕生日にここまでやらなければいけないのだろう」が親の気持ち。でも、子供の気持ちを考えると、学校の友達に嬉しさをシェアしたい、プレゼントをもらいたい。それで子供の笑顔が見れるならガマンして頑張ろうが親の気持ち。これが10年も続くと、そろそろ今年は家族だけでプレゼントを買ってお出かけするのでもいいよね?もしくは仲のいい友達5ー6人で出かけるのもいいね。もう、クラス全員呼ばなくてもいいよね?ってなります。

今年は「うん、いいよ」って言ってくれました。そこで、遠方に住む祖父母を呼んで家族6人で楽しく過ごしましょうということになりました。

誕生日当日

その日は朝にプレゼントをいっぱいもらって、その嬉しい気持ちを抑え、学校に行き、学校で「バースデー」のバッジをつけて、クラスのお友達にお菓子を配って、みんなから「お誕生日おめでとう」の言葉をもらって、「今日の学校はすごく楽しかった。」と喜んでいました。そして、家に帰ってきて予定してた家族でおでかけがちょっと都合が悪くなり行けないことになりました。でも、夜のレストランは行く予定でした。

そして今までの誕生会はクラスのお友達と盛大にやってきたのがやはり基準となっているのでしょう。家族でのお出かけができないとなったら、しょんぼりしてしまい、一粒の涙がポロリ。「誕生日」を忘れられない日にしたいという気持ちがこの涙だったんだろうなと感じました。それを真っ先に感じた母親は「観たい映画があったでしょ?それを観に行こう!」と一発逆転を狙う。子供は泣きながらお出かけの用意。

一発逆転劇

今日の映画館はなんでもお菓子買っていいよ。いつもはあまり買ってもらえないお菓子も今日は特別に許してもらえてとても嬉しそう。そして観たかった映画を満喫して映画館からは笑顔で出てきました。

そして最後は大好きなピザレストランでフルコース。アップルジュースもアイスクリームも食べ、日頃糖分控えめの食生活から解放されたひととき。レストランのスタッフにはハッピーバースデーソングをミスターワンダーの曲で一緒に歌ってもらってろうそくの火も力いっぱい吹き消しました。今日は宿題もやらなくて寝ていいよというとさらに大喜び。

こんだけやってもらえば幸せかな?さっき流した涙も帳消しかな?悲しい誕生日にしたくないという親の気遣い。子供の涙に弱い親。

カルチャーの違い、それとも時代の違い?

いつも「自分の小さい頃は?」と比べてしまいます。国が違うカルチャーの違いなのか、それとも時代が変わって子供が感謝される時代なのか、我々の小さい頃と誕生日の扱いが違います。

もしかすると、子供が変わったのではなく、大人の家族の価値観が変わって子供に対する愛情の注ぎ方が変わったのか?

「お誕生日ありがとう」の記事では、産んでくれた母親に感謝で、自分の誕生日はお母さんにありがとうが本当ではないかと思った。でも、親は子供の喜ぶ姿を見ることが幸せだから感謝されたいなんて思わないんだろうなと、自分の子供が誕生日を迎えた時に思ったある大寒の日でした。


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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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