コロナウィルス対策で起きている家の中の変化
イギリスの自宅待機要請(ロックダウン)が出てから3週間が過ぎました。いつもとは違う3週間を過ごすと、視野が広がるのか、普段とは違うことを試みたりします。2週間旅行などに行くと、いい経験になるという、こういった普段の環境と違うことを経験すると考え方も変わると同様のことです。
今回のブログではそんなイギリスでの自宅待機要請中に気づいたこと、過ごし方を紹介していきます。後半には、先週に引き続き、ここ7日間の、主にイギリスと日本で起こったニュースを取り上げたいと思います。
デジタルイースター
先週末はイースター、キリストの復活祭で金曜日から4連休でした。イースターサンデー、キリストの復活日には通常ですと、信仰者は教会に集まり司祭と共にお祈りをしてキリストの復活祭を祝います。しかし今年のイースターはコロナウィルスの影響で、集会はなし、司祭のお言葉を映像を見て話を聞くだけです。デジタルイースター到来です。今年のイースターは自宅の画面に向かってお祈りとなりました。
庭でバードウォッチング
我が家の庭は森に面しているので、フェンスの向こう側には20メートルぐらいの木が立ち並びます。10数年住む今の家でこんなことしたことなかったなあと思いながら、双眼鏡を手にしてみました。すると、そこに飛んでくる何気ない鳥たちを観察する楽しみを見つけました。鳥も猫のように足で頭をかく様子を見て、家族で楽しみました。さらに上空を見ると100メートルぐらい上にはハンター、鷹?が2羽飛んでいるのも見えました。家でできる新たな感動を見つけました。ロックダウンでいいこと見つけた中の1つです。
飛行機が飛ばない空
多くの航空会社が欠航中で、空を飛ぶ飛行機が全く見えません。いつでも空を見上げればジャンボジェット機が3ー5機ぐらいは目に入るのですが、それも見れなくなりました。
昔、ゾンビ映画で人類が滅んだと思っていたら、一機の戦闘機が上空に飛んでるのを主人公が発見して、他にも人間は生きているんだと実感する様子を、まさしく自分が経験している気分になりました。
貴重な食料
我が家は濃厚接触によるコロナウィルス感染を避けるために買い物に3週間行っていません。長期保存可能な牛乳や冷凍食品や米、小麦粉、そしてビタミン剤などでつないでいます。しかし、食料もいよいよ尽きてしまい、そろそろスーパーに行かなければいけない日が近づいてきました。そん中、子供たちは、あるもの、出されたものを食べて、食べ物の貴重さを理解しだしました。好き嫌いも叙々に減ってきています。これまたロックダウンで見つけた中の1つです。
たまごで近所づきあい
たまごの摂取量が比較的多い我が家では、このロックダウンで買い物に行かなくなり、たまごの在庫も尽きてしまいました。そんなことを隣のうちの人と話したら、その隣人はデリバリーで1パック多く頼んでしまったので、いらないと言って譲ってくれました。たまごに飢えていた我が家では、この思ってもいなかった突然のたまごの到来で家族みんなで大喜び。子供はスカイプでおばあちゃんにその嬉しさを伝えていました。たまごを譲ってもらったことで、またお隣さんとの絆が深まりました。
コロナウィルスでロックダウンの生活の中、新たな発見をしながら、自分に合った心地よい幸せを探しながら人間は環境の変化に順応して、学び続けます。我が家にも少しずつ新しい発見が起きています。これをポジティブに受け止め、コロナウィルス環境対策を続けたいと思います。
さて先週から今週にかけての出来事です。
東京緊急事態宣言外出自粛
先週から東京で外出自粛が始まりましたが完全なロックダウンではありません。現在でも多くの人が電車に乗って会社に向かっています。通勤、インフラは止めない方法で、イギリスの当初のコロナウィルス対策と似ています。イギリスはそのため、現在、連日の死者1000人近くと、最悪の時期を迎えています。日本の衛生面はマスク着用徹底でヨーロッパとと比べると充実していますが、最近また感染者が増えてきました。検査数の少なさ、オリンピック中止前に数字を抑えていた、BCGワクチンの摂取など、いろいろ説はありますが、あまりに楽観視するとイギリスと同様に犠牲者を増やすことになります。
ラジオ局、スカイプで
外出自粛が始まった日本で報道機関も変化が出てきています。映像を見せないラジオ局は、ゲストなどはそれぞれ自宅からスカイプを使っての出演となっています。在宅勤務が各会社で試されている中、報道機関も同様に変化が見れます。今やビデオをその場で撮って世界中にSNSを通してすぐ発信できる時代、後は信憑性の問題ですが、報道の仕方は明かに変化しています。
ボリスジョンソンがICUから退室 4月9日
4月5日から容態を悪化させて集中治療室にいたイギリス首相ボリスジョンソンが回復に向かい、退室されたと報道がありました。職務に戻るのは1ヶ月先とも言われていますが、生死をさまよって、無事戻ってきてくれてよかったです。イギリスはコロナウィルス対策のほかに、年末に向けたブレクジットの貿易交渉があります。イギリス経済はどうなるのでしょうか。首相に残された任務は重大です。体調を早く良くして頑張ってほしいです。実際にコロナウィルスを経験した国のリーダーがどのような対策をとるかが楽しみです。
アメリカの1日の死者2000、イギリスは1000人
先週、アメリカでは1日のコロナウィルス感染による死者が2000人を超えた日がありました。イギリスも連日1000人近い人が亡くなっています。アメリカは感染者の半分がニューヨークに集中しているそうです。イギリスではロックダウンが本当に感染防止になっているのか疑問の声も聞こえてきます。しかしロックダウンが始まって3週間なので、コロナウィルスは2週後に発症するとも言われているので、ロックダウンの効果が見えてくるのは今週ぐらいからではないでしょうか。検査数も増やそうとしているので、新規感染者数はまだ増えると思います。ただ症状が出ない人も多くいるので、とにかく検査をして分母を大きくして、死者を少なくすることが大切です。
パン作りブーム
我らがふわりいぎりすでは多くの自家製〇〇レシピが紹介されていますが、自宅待機で家での時間を過ごすことが多くなった人々は、パン作りがブームになっているそうです。昨日のふわりいぎりすではIKUKOの簡単ベーグルレシピが紹介されました。やはり自家製焼きたてはパンでもベーグルでも美味しいですよね。スーパーでは棚から小麦粉が消えているので、入手が難しいですが、もし手に入ったら皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。
嬉しいニュースを探すのにとても苦労しますが、今できることの中で新しい発見をして、頑張っていきましょう。
最後に、ウェールズのある町では、人通りがいなくなった住宅街にヤギの団体が押し寄せてきて、住宅の垣根を食べているそうです。住民はそれを見て楽しんでいます。ちょっとほのぼのしました。しかもヤギ同士、ソーシャルディスタンスを守っていたそうです。
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