ボイルド・フルーツケーキに挑戦
こんにちは、ミルミルです。
ロックダウン開始の少し前から、イギリスではトイレットペーパーと共にいち早くスーパーの棚から小麦粉類が消え去りましたが、ここ最近はかなり元に戻ってきました。いや、戻ってきたどころではなく、16㎏の袋まで登場し、びっくりです。普通のスーパーで売っているので、業務用ではなく家庭用なのでしょう。
そこで今日は(16㎏の袋を買ったわけではありませんが)、最近イギリスのフルーツケーキに挑戦してみましたので、そのお話をさせていただきたいと思います。
少し前のことになりますが、お菓子作りに必要な道具や材料をいろいろといただきました。元の持ち主、実はお菓子作りが大好きな100歳を越えるおばあちゃん。100歳でも元気で一人暮らしだったのですが、心配する家族のことも考えついに施設に入居することになりました (我が家は親戚でも何でもありません)。でも残念ながら施設ではベイキングができないということで、一緒に持っていけないお菓子作りの道具等を私達に譲ってくださったんです。
そしてその中に、手書きのレシピが入っていました。
『Boiled Fruit Cake』
茹でたフルーツケーキ?
調べてみたら、茹でたフルーツケーキではなく、ドライフルーツを茹でて小麦粉と混ぜて焼くイギリスのフルーツケーキでした。
イギリスでは、フルーツケーキはクリスマスケーキやウエディングケーキなどの伝統的なケーキでもお馴染みです。
そしてウエディングケーキといえばちょっとした思い出が。
もうかなり前のことになりますが、久しぶりに会う友人宅でお茶をいただいたときのことです。
「結婚式のときのケーキをとってあるから今出すわね。」と友人。
えっ? 結婚式のときのケーキ?
えっ? ウエディングケーキ?
えっ? 結婚式って確か1年ぐらい前だったはず・・・。
動揺を隠しきれていなかったのか、
「イギリスではウエディングケーキの(3段重ねの)一番上のケーキは初めての赤ちゃんのためにとっておくのよ。」
と説明してくれました。
え~!初めての赤ちゃん!
ますますびっくり!
確か「初めての赤ちゃんのため」と言っていたはずですが、あまりにも昔のことなので確かめてみると、やっぱり記憶違いではありませんでした。
イギリスでは、入刀した後、最下段は切り分けて披露宴の列席者に振る舞い、2段目は来られなかった人達にお裾分けし、頂部は夫婦が冷蔵庫で厳重に保管し、第一子が産まれた日または1年目の結婚記念日に食べる。
ーWikipediaよりー
さすが洋酒漬けのドライフルーツで作られた熟成ケーキ、保存料なしでもすごい賞味期限!
このボイルド・フルーツケーキはそれほど長持ちするとは思いませんが、その分軽い食感。クリスマスケーキのような重たさがありません。とっても素朴な味でイギリスのティータイムにピッタリです。作り方もとっても簡単!
ボイルド・フルーツケーキ
【材料】
ミックスドライフルーツ 12oz (340g)
砂糖 4oz (113g)
バター又はマーガリン 4oz (113g)
水 1/4 パイント (140ml)
卵 1個
セルフレイジングフラワー 8oz (226g)
レシピはoz 表記でした。グラムにしましたが、だいたいの数字です。
【作り方】
① ドライフルーツ/砂糖/バター/水を鍋に入れ、蓋をして約20分弱火で煮る。
② ①が冷めたら、溶きほぐした卵を加えて混ぜる。
③ セルフレイジングフラワーを加え、混ぜる。
④ 薄くバターを塗った6 又は7インチの型 (15cm又は18cmの型) に生地を入れ、150度のオーブンで約1時間半焼く。
レシピ通り1時間半焼いたら焼きすぎだったので、ご自宅のオーブンに合わせて焼き時間は調整してください。我が家のオーブンでは約40分で大丈夫でした。
ただ主人は最初に焼いた方が美味しいと言っていました。人の好みは様々ですね。それともこのケーキ、やっぱり長い時間焼くのかも?イギリスの他のレシピを見ても1時間半焼くって書いてあるのが多いし!
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