イギリスで入院(子供編)
こんにちはユニごんです。
なるべくなら関わりあいたくないもの、それは病院。子供がいると病気や怪我が付き物です。前に出産の時の事を書きましたが (ここが私のスカイ〜病院編〜) 今回は子供が病院に入院した時の話でもしようと思います。
そ・の・ま・え・に・前置き!前置き!
イギリスも夏休みに入り子供たちの宿題もなくなり14歳の娘に怒ることも 娘が怒ることも減り我が家にも穏やかな時間が流れ始めました。?
Y6くらいから手強くなってきた娘に対し、この前Y6を卒業した息子の幼いこと・・・。女の子と男の子ってこんなに精神年齢が違うんだなと実感しています。
もちろん、そんな娘も可愛い時期がありました。特に1人目は2人目が生まれるまでは親から100パーセントの愛情を注がれ育ち、それはそれは目に入れても痛くないのはこういう事だなとつくづく思ったものです。(今ですか?目に入らせません。目に入れるどころか見るだけで目が痛くなる時もあるし・・・)
あれは娘が5歳の頃でした。お風呂に入れていたら娘が急に私に聞きました。
「なんでマミーはここに(自分のお股を指差し)ヒゲ生えてるの?」
・・・ヒゲ・・・髭・・・ヒゲって・・・( ̄▽ ̄;)
「大事な場所には大きくなるとヒゲが生えるんよ」
と言っておきました。
実は私も子どもの頃、お風呂の中で母親に同じ質問をしたのを覚えています。でも髭とは言わんかったけど・・・
????????
それではまずは、イギリスの医療制度について簡単に説明から
NHSーNational Health Serves (国民保険サービス)
イギリスは国が医療を税金で運営しているので基本医療は無料です。もちろん入院も。処方された薬は£9.15(2020年7月現在)と統一されています。£50する薬でも£1の薬でも£9.15です。でも£9.15もしない薬はたいがいお店の人が処方箋ないほうが安いよって教えてくれます。16歳以下の子供は薬代も無料です。
ちょっと面倒なのが直接専門医に診てもらえません。まずは登録しているGP(General practitioner)のドクターに診てもらってから必要があればドクターから専門医に回されます。(プライベートを使う場合もGPからです。) なので場合によっちゃめっちゃ待たされる。余談ですが昨年10月にGPにリクエストしたフィジオ系の予約がやっと今月末に取れました。バンザーイ
では本題に
「なんでここにヒゲ生えてるの?」という素朴な疑問を抱いていた娘5歳の冬、日本から2月のハーフタームに合わせて母親と姉が遊びに来るというのにその1週間くらい前から娘が風邪をひいてしまいました。
GPに連れて行ったところでこの国でのそれまでの経験上、「カルポル(シロップの解熱剤)を飲ませさい」「咳は仕方ない」「バケツにお湯張ってタオルで囲ってスチーム作ってあげて」と薬はもらえずいつもアドバイスで終わってしまうので この時もドクターに診てもらったところでと思っていました。でもそのうち高熱もで始め咳もどんどんひどくなり、やはり心配でGPに連れて行くとChest Infection (肺感染症)を起こしていると言われ抗生物質を出されました。
抗生物質は48時間後から効くらしく48時間経っても状態がよくならなければ又診せにに来なさいと言われました。
抗生物質があれば大丈夫!と思っていたものの・・・何も変わらないどころか酷くなる一方。そんな中、日本からやってきた母親は一晩中咳が止まらない孫が心配で心配でたまりませんでした。そして2日後ドクターに言われた通りまた診てもらいに行きました。
ドクターは言いました。
「あなた車運転できる?」
「今車ある?」
「今からすぐにA&E(Accident and Emergency 救急) に連れて行きなさい。」
えーーー!
A&Eは大人と子供と入口が分かれています。子供の入口は安全のため誰もが中に入れないようになっています。中からもボタンを押さないとドアが開かないので子供が間違って出てしまうこともありません。
ドクターからのレターを渡すとすぐに中に通され娘はベッドで横になれました。
が!ここからが長かった〜。
1時過ぎに病院に着いたのに待たされ待たされ、途中レントゲンを撮りに行ったり、ドクターが来て色々調べた結果、体内の酸素数値が低すぎるので入院と言われ部屋に連れて行かれた時は夜の8時を回っていました。
ずっと待たされていたのでお昼も夜も食べていなかった娘、スタッフの人にそれを言うとキッチンはもう閉まっていたからこれしかないけどと言ってシリアルを持ってきてくれました。(シリアルやけど、優しい)
イギリスは子供が入院する場合は親は完全付き添いです。患者のベッドの横には付き添いように折りたたみベッドが置いてあります。枕を取ってきたりシーツやカバーをつけるのは自分でやらないといけません。
我が家は、夜は私が付き添い昼は旦那が休みを取り付き添い、そしてその昼間に私は2歳の息子を連れて母親と姉をロンドンに連れて行くというバタバタ生活でした。
各ベッドには無料のテレビも付いていました。(今はコンピュータの時代なのでもうテレビないかな?)
夜中、相変わらず咳は止まらず鼻から口から酸素を送り込み、口と手の甲からは数時間毎に抗生物質を入れられ何度も「おうちに帰りたい〜」と言って泣いていましたが、さすがは24時間体制で診ていただけあり、みるみる良くなっていき2日後には嘘のように熱も下がり咳も止まり、酸素マスクも取ってよくなりました。
入院中の食事はメニューがあり3食前もってオーダーを取りに来てくれます。昨年11月に旦那が入院したんですが、食事内容が良くなっていました。
ところで、小児科病棟の中には小さな学校があるの知っていましたか?
午前中だけの学校ですが、体調も良くなった娘は病院内の学校に行ってもいい許可がでたので朝9時から張り切って学校に行きました。
そして3泊の入院生活をして家に帰ったきた頃にはすっかり元気満々ないつもの娘に戻っていました。そしてその次の日に母と姉は日本に帰って行ったのでした・・・。( ; _ ; )/~~~
それにしても、イギリスのドクターやスタッフの方達の子供への対応のセンスの良さは素晴らしいです。
救急でレントゲン室から戻る時、ドアの前で会ったどこかのドクターが娘に「マジックワードがいるよ。Open Sesame って言ってごらん」と言って娘が言ったのと同時に何気なくドアのボタンを押してドアを開けてくれたり、点滴の針を刺してくれたドクターは「今から不思議なクリームを塗ってスペシャルな事をするからちょっと向こう向いてて」と言って針をささっとうまい具合さしてくれたり(娘スペシャルと聞いてかなりワクワクして喜んでいた)、入院中もスタッフの方くる人くる人皆んな親切で当たり前かもしれませんが子供への対応はすごく良かったです。
ロックダウンは緩和されましたが、NHSの方達はまだ戦っています。少しでも早くこの戦いが終わってほしいです。
次回はプチ手術ー子供編について書こうと思います。
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