金利上昇であなたならどうする?貯金がある人にお得な情報。イギリス大手銀行 預金金利 徹底比較!
2022年から始まっている世界的金利上昇。この背景には2020年からのコロナ対策によるお金のばら撒きがあります。そして、さらに戦争による影響もあります。もうすぐ1年が経つロシアのウクライナ侵攻による資源の値段高騰も大きな原因となっています。それに加えて、コロナ後の世界で続く、コロナ患者急増による人手不足。物流の滞りなどが明らかで、輸送費が上昇し、物価上昇に拍車がかかりました。
国の中央銀行が物価上昇を抑える対策として第一に取り挙げられるのが、政策金利を上昇させることです。
経済の状況を見て、景気の悪い時には金利を下げて、企業への貸し出し金利、住宅ローン金利を下げることで、借金をしている人へやさしい対策をしますが、景気の良い時には、一般庶民が財布の紐が緩み、高価なものを購入して物価上昇を抑えるために金利を上げます。
しかし、現在の物価上昇は、決して景気が良くなったからという経済的自然現象ではありません。政府の金のばら撒き、戦争といった人為的に起きた物価上昇です。
このような人為的に起きた物価上昇の中での「金利引き上げ」は、不景気の中の庶民たちに悪影響を与えます。
光熱費、食費の高騰、住宅ローン金利上昇の中、不景気なので会社からの賃金は上がらない。これが今のイギリスの現状です。昨年から全国で様々な業種でストライキが行われているのもその一環です。
しかし我々、一般庶民はただ指を咥えて物価上昇を見ているだけでよろしいのでしょうか?
世界的金利上昇で銀行の預金金利も上昇しています。もし少しでの蓄えでもあるのなら、銀行の預金金利をうまく利用してお小遣いを増やしてみるのはどうでしょうか?
今回はイギリスの大手銀行の預金金利を比較、これを参考に物価上昇のこの時代をみなさんで生き抜きましょう。
Halifax
Reward Bonus Saver – 2.55%
Isa Reward Bonus Saver – 2.55%
こちらのアカウントは年間に4回以上引き出しがあると0.55%に金利引き下がりますが、1万ポンド貯金で255ポンドの金利が返ってくることになります。
そのほか引き出し不可能な定期貯金で、1年で2.8%、2年で3.1%といったサービスもあります。
また、積立預金で12ヶ月毎月最高250ポンドまで貯金可能で4.5%があり、250ポンドを毎月貯金し続けると1年後の金利の払い戻しは67.5ポンドとなります。
Lloyds Bank
Club Lloyds Advantage Saver – 2.25%
こちらも年間4回以上の引き出しをする場合は0.3%と下がってしまいますが、引き出しが必要となければお勧めします。毎月3ポンドという会費がかかりますが、毎月1500ポンドの積立をすればこの3ポンドの月々の支払いは免除となります。1年後にはスタンダードの0.5%金利に下がるので、見直しが必要となります。
HSBC
HSBC’s Online Bonus Saver – 3%
HSBC Loyalty Cash Isa – 2.5%
Online Bonus Saverは1万ポンドまで3%でそれ以上部分の額は1.4%となります。条件として引き出しをした月は金利が0.5%に下がりますが、引き出す機会を最小限に抑えれば3%は魅力てです。
Loyalty Cash Isaはいつでも追加貯金ができ、貯金をした日から1年間2.5%、しかし1年後にはスタンダードの0.65%へと下がります。
また、積立預金で12ヶ月間、毎月最高250ポンドまで貯金可能で5%があり、250ポンドを毎月貯金し続けると1年後の金利の払い戻しは81.25ポンドとなります。
そのほか引き出し不可能な定期貯金で、1年で3.5%、2年で3.75%といったサービスもあります。
Barclays
Rainy Day Saver – 5.12%
One-year Flexible Cash Isa – 4%
Premier one-year Flexible Cash Isa – 4.1%
Rainy Day Saverは5000ポンドまでが5.12%、それ以上は0.5%となります。欠点は、預金者が Blue Rewards メンバーになるために月額 5 ポンドを支払う必要があることです。 ただし、銀行口座から公共料金の口座引き落としで毎月5ポンドのキャッシュバックなどでカバーできます。
そのほか引き出し不可能な定期貯金で、1年で3.9%、2年で4%といったサービスもあります。
Nationwide Building Society
Flex Instant Saver – 2.25%
One-year Triple Access Online Saver – 2.5%
One-Year Triple Access Online Isa – 2.5%
Flex Instant Saverからの引き出しは何回でも可能。Triple Access Online Saverは年間3回までの引き出しが可能、もし4回の引き出しをすると0.75%へ金利が下がります。そしてNationwideアカウント保持者以外も預金ができます。
また、積立預金で12ヶ月間、毎月最高50ポンドまで貯金可能で5%があります。そのほか引き出し不可能な定期貯金で、1年で4%、2年で4.1%、3年で4.2%といったサービスもあります。
Santander
Santander Edge saver – 4 per cent
4000ポンドまで4%、それ以上は0%のサービス。この4%は初年のボーナス0.5%が含まれているため、2年目からは3.5%となります。また毎月3ポンドのアカウント維持費がかかりますが、公共料金の月額支払いなどで最高20ポンドまでのキャッシュバックがあります。
NatWest
Digital Regular Saver – 5.12 per cent
Digital Regular Savingで毎月最高150ポンドまで貯金可能。1年後の金利の払い戻しは49ポンドとなります。
定期貯金で、1年で3.3%、2年で3.82%となっています。
まとめ
1年間の定期預金で引き出し不可能とすると利率は良くなりますが、万が一のために、金利はやや低くなりますが引き出し可能なサービスを利用して少しずつ金利の払い戻しを得るのも良いでしょう。
住宅金利が上昇している中、5年固定金利の真っ只中でしばらく(2、3年)は今までの低い金利(1〜2%)の住宅ローンで運用できるのであれば、3%を超える預金金利は魅力的でしょう。
しかし、すでに上がってしまっている住宅ローン(4〜5%)を毎月支払っているのであれば、余裕のある現金は住宅ローンの返済に回した方が賢明と思われます。
預金金利で得られるお金はわずかですが、1年後に300ポンド、500ポンドと節約できれば多少の物価上昇の世界に打ち勝つ資金となるでしょう。
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