2020年上半期ふわり人気記事3位! 子供を亡くすということ~常位胎盤早期剥離~

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どーも、たまさぶろうです。

今日のイギリスは、久々の30度超!超絶暑い最中、お掃除屋の仕事に励んでおります。2018年11月に投稿した記事が、2020年上半期ふわり人気記事3位に入ったということで、いつも読んでくださっている皆様に改めてお礼を伝えたいと思います。ありがとうございます

 

何年経っても昨日の出来事のように鮮明に思い出される記憶、胸を引き裂かれるような思い・・・様々な想いが詰まった記事です。では、お付き合いください。



さて今回は、私自身の出産にまつわる真剣な話をしようかと思います(たまには)。

ちょっと長くなります。重いテーマなので、しんどい人は読まないでね!

子供を亡くすということ

有難いことに2人の子宝に恵まれ、日々大変ながらもここイギリスで、図太く生活しているたまさぶろう。

ここまで来るには、本当に沢山の試練がありました。

旦那さんとは日本で出会い、結婚に至った訳ですが、結婚するきっかけになったのは、おめでた(できちゃった結婚)です。

付き合って1年ほど経った頃、妊娠が分かり、結婚に対する文化の違い(イギリスは事実婚も多い)も無事?乗り越え、入籍も済ませた矢先。

 

臨月に入り、お腹の中で動きまくる赤ちゃんの胎動でなかなか寝付けなかった私は、横になってゲームをしていました。

夜中に腹痛が始まり、陣痛だ!と思った私は、かかりつけの病院に電話しました。

電話で対応してくれた看護師さんに、お腹全体が痛むこと、間隔がはっきりしていない事を伝えると、「陣痛が10分間隔くらいになったら、また連絡ください」と言われ、素直に電話を切りました。

 

初産で、陣痛がどういうものか、間隔ってどう分かるんだと思いながら、しくしく痛むお腹をさすり、もうすぐ会えるんだとワクワクしながらも、これから体験する出産への不安も感じながら待ちました。

 

人によっては、陣痛が来て数時間で出産することもあるし、1日以上かかっての出産もあるから、食べられる時に腹ごしらえをしておこうと、母が握ってくれたおにぎりを食べ、いよいよだねーなんて話をしながら待ちました。

 

でも、一向に一定の間隔で痛みが来ない・・・

 

2時間程経った頃、便意もあったのでトイレに行くと出血。お腹も全体が重く痛みも強くなっている。痛みが強くて、胎動なのかどうかも分からない。

これはおかしいと、再度病院に電話をすると、看護師さんが焦った声で「今からすぐに来てください!」

 

でもその頃には、痛みが急に強くなり、自分で起き上がれなくなり、廊下で倒れました。

 

母が救急車を呼び、私の兄が勤める消防署の方々が駆けつけてくれました。

 

その頃には、私のお腹は石のようにカチカチになって、痛くて、自分の身に起こっていることへの恐怖や不安が入り交じって、涙が止まりませんでした。

病院まで15分ほどの道のりを、あまり状況も掴めず不安そうな顔の旦那さんに手を握ってもらって搬送。

いつも通院していた道のりよりも、とても長くて遠く感じました。

 

病院に到着。

 

当直の産婦人科医がいて、救急外来ですぐにエコーで腹部を診察。

エコーの画像は真っ白でした。

 

何の説明もないまま、

「赤ちゃん、もうダメですね」

 

・・・・・・・・・今、なんて?

 

何を言っているんだ、この人は。

 

痛みと混乱とで、半狂乱のようになった私。その当直医に「痛がっても仕方がないでしょ」のような事を言われた記憶があります。

 

その後間もなくして、主治医が駆けつけてくれました。

「○○さん!」

涙目の先生を見て、自分の身に起こったことを理解しました。私達の赤ちゃん、死んでしまったんだ・・・


緊急帝王切開手術

救急外来から産婦人科のオペ前室に運ばれ、血液検査をしました。

先生は、私の身に起こった事を、手短に教えてくださいました。

 

まず、何らかの原因で私の胎盤が剥がれてしまい(常位胎盤早期剥離)、胎児に酸素と栄養がいかなくなったために、子宮内で亡くなってしまったこと、

 

そして常位胎盤早期剥離を起こすと血液を固まらせる成分が急速に消費され大量出血を起こすことがあり、今まさに私の血液が止まりにくくなっていて(DIC:播種性血管内凝固症候群) 、このままでは出血多量で私の命が危険だということ、

 

さらに、出血が止まらなければ、命を救う事を優先する為子宮を取り除かねばならないこと。

 

先生からの説明を、まるで他人事のように、冷静に聞いていました。

今起こっていることは現実じゃなくて、誰かの人生で、私は傍観者。

 

そんな気分でした。

 

先生は英語が話せる方だったので、旦那さんにも状況を簡単に説明してくださりました。

彼は私を動揺させまいと、冷静に聞いていました。

 

その後、手術書に署名し、看護師さんに、真っ赤に塗ってあったペディキュアを落としてもらいながら、遠くの方で先生方が焦った声で話している声が聞こえたのを覚えています。

 

B型のRHマイナスの血液、県内にはありません!」

「届くとしても2時間後です!」

 

そんな会話を聞きながら、手術室へ運ばれました。

 

妊娠38週6日目のことでした。

 


長くなりますので、次回に続きます。

子供を亡くすということ~緊急帝王切開手術~

 


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About the Author: たまさぶろう

南東ロンドン在住、高知県出身。編み物が好きで、毛糸を見るとすぐに買うので、見ないようにしている。ストレス解消方法は掃除。 ONE OK ROCKをこよなく愛する2児の母。

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2 Comments

  1. Y 28th November 2018 at 1:17 pm - Reply

    はじめまして。私も 基本 ロンドン在住、編み物が好きだけど 肩こりなので見ないようにしている&ワンオク好き そして 早期剥離になったので 共通点あり!と思って初書き込みしてます。 違うのは掃除は 私にとっては ストレスそのもの!であることです。次回を待っています 

    • たまさぶろう 29th November 2018 at 4:01 pm - Reply

      Yさん、コメントありがとうございます。
      共通点多いですね!
      なかなか重い内容なので書こうか迷ったのですが、私が書くことでもしかしたら救われる命や、自分は1人じゃないんだと、心強く思ってくれる方がいるかもしれないと思い書きました。
      数回に渡り書く予定ですので、今後もよろしくお願いします!

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