我が家はこうして戦っています

前回の記事「節約生活！イギリスの物価上昇に対抗するために . . .　その方法８選！」でイギリスの物価高騰に対処する方法を紹介しました。本日も関連する話です。物価上昇率が１０％のイギリスで戦っている私、日々の戦いは固定費に注目が集まります。

前回の記事で紹介した固定費は、住民税、TVライセンス、ガス・電気代、携帯電話通話料、インターネット通信費、動画配信サービスサブスク、ガソリン代、自動車保険、住宅保険といったものがありました。

ガス・電気代、値下げ！

ガスと電気を扱うユーティリティ会社から半年ごとの使用量と月ごとの支払額のチェックが３月末に入りました。その結果は過去６ヶ月間、払い過ぎていたため、４月分の支払いからは減額となりました。朗報に聞こえますが、値下げのトリックは、ただ単に払い過ぎていたという結果でした。すでに巨額の光熱費を払っているのであまり喜べることではありません。

政府からの光熱費の年間料金の上限設定があり、うちは£２９２２でした。実際にメーターから換算される額は年間£３５００以上と推測できるので、それに比べれば多少は補助金をもらっている感じになります（すでに高いですが）。

一般的には政府補助による上限設定は£２５００と言われていますが、各家庭、どういった基準でこの額が設定されているのかは分かりません。未だに大きな家だと£４０００、５０００と払うところもあります。

前年度比２倍の光熱費！

政府に補助金をいただいて設定されている我が家の上限額£２９２２ですが、すでに２０２１年１０月〜２０２２年９月の額に比べるとかなり上昇しているので、それほど嬉しいものではありません。ちなみに２０２１年１０月〜２０２２年９月は£１８００程度でした。もし政府補助がなければ£３５００は払っているはずなので、前年度比およそ２倍となります。

原油価格低下にもかかわらず. . .　ユーティリティ会社大儲け！

原油価格がロシアのウクライナ侵攻前より下がっているにもかかわらず燃料費が下がらないのは、なんか不公平な気もします。イギリスのメディアではユーティリティ会社の社員が、会社のお金で社員旅行に行き、ホリデー先のプールで楽しむ様子を皮肉っています。

エネルギー会社の従業員は、1 泊 600 ポンドのモルディブのリゾートから満足のいく写真を投稿！（デイリーメール英語版）

こんな皮肉らないぐらい納得のいく光熱費で生活したいものです。

格安スーパーマーケットで節約！

さて. . .

固定費の中に掲載しなかったのですが、特に家族のいるご家庭は食費も気になるところだと思います。イギリス大手スーパーで安定して価格を抑えているとこはどこかと、デイリーメールで比較している記事がありました。⬇︎

英国のスーパーマーケットでのショッピング バスケットの価格は、最も安いものと最も高いものの差が 20 ポンド（デイリーメール英語版）

一般的に必要とされるアイテムで買い物かごを同じようにいっぱいにした場合の各スーパーの料金比較は以下の通りになりました。

1. ALDI £72.54
2. LIDL £72.79
3. SAINSBURY’S £80.27
4. TESCO £81.58
5. ASDA £81.88
6. MORRISONS £83.63
7. OCADO £88.03
8. WAITROSE £92.55

ALDIとWAITROSEでは£20の差があることがわかりました。

そしてブランド商品（Andrexトイレットペーパーなど96品）とスーパーオリジナル商品（41品）を含む137品目を比べた結果（ブランド品に限定があるALDI, LIDLを除く）はASDAが一番安く、２番目がSAINSBURY’Sでした。そして一番高いのはWAITROSE。（TESCO, MORRISONS, OCADOの情報は残念ながら省かれていました。）

1. ASDA £343.91
2. SAINSBURY’S £353.16 (+£9.25 ASDA比）
3. WAITROSE £385.74 (+£41.83 ASDA比)

私は今まで通っていたスーパーを見直して月の固定費が£100〜150も節約になりました。

まとめ　最低賃金上昇も人々のサポートに

選択の余地を与えない公共料金の値上げで苦しむ我々一般庶民は、このように日々の固定費を削減することでインフレと戦っています。

この４月からイギリスの最低賃金が昨年までの£9.5から£10.42に引き上げられ、多少の賃金上昇も人々の生活には助かっているようです。ただ、GDP（国内総生産）が成長していないこの国で賃金上昇は、経営者にとっては頭を悩ますところですが . . .

日々のこういった節約で思考回路が狭まりがちですが、最終的には幸せな生活をすることが人々の目的だと思います。節約だけの生活だけではなく、必要な場面、機会ではある程度の出費も大切なことです。何が大切かを見極めて、節約しながら、自分のためになることにはお金を使っていきたいです。

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