ことばの発達~ところ変われば
こんにちはジゴロッキーです。今日は、前回ふわりいぎりす6周年記念企画!友情出演第2弾で参加していただいたあずきさんの2作目!ぜひご紹介させてください。以下、あずきさんの記事です。ぜひお楽しみください。
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こんにちは。あっという間に6月も後半に突入、体調を少し崩していたあずきはちょっと月日の経つのが早すぎて置いていかれた気分です。
今回、またまたふわりイギリスさんで書かせて頂ける(ありがとうございます!)ということで、今回は私の子育てのちょっとした小話をしたいと思います。
さて、こちらイギリスで子育て真っ最中のあずきですが、海外で子育てをするとなるとやはり、子供にはバイリンガルになって欲しい、母国語をしっかり習わせたいというのが親の願いではないでしょうか。
願いというより義務?と思うほど、あずきはたまにプレッシャーを感じます(日本の両親がうるさく言ってくるんですよー)が、それとは裏腹に、完全にゆるーい日本語教育をしております。
私の家族構成
あずきの夫は南ロンドン出身、語学マニアではありますが日本語に関しては日本在住歴もなく、レベルは初級に毛が生えた程度、語彙力はトホホな有様なので、基本的に日常会話は99%英語です。
あずきの息子はもうすぐ5歳、こちらではPrimary Schoolの1年目が終わろうとしているところ。
娘は2歳と少し、4月からPlaygroupに行き始めました。
もう二人とも小さいながら親の元を離れ、社会に飛び込んでいっているわけです。
子供が2歳未満の頃は、Baby groupなどに参加する以外は母親の私とほぼずっと一緒だったので、メインの言語が日本語である時間は多かったし、出てくる言葉は英語と日本語半分くらい、だったかな?
私は、あんよ、まんま等の赤ちゃん言葉は使わなかったのですが、最重要事項のおっぱい、抱っこ等の語彙や身体の部分名称は日本語強しですね。あと動物の名前、数字などの発語は日本語から始まりました。
それがPlaygroupに行き始めると、どんどん英語の割合が多くなって、どんどん吸収していって、日本語で言っていたはずの会話が英語に侵されていっているーーー!!
私は基本的に日本語で話しているので、私の言っていることはわかっている(と思う、いや信じている)のですが、返ってくるのは今では99%英語です。日本語で言うのは、挨拶とか特定の言葉だけ。
現在日本語に触れる機会というと、
- 私との会話
- 日本語の絵本(毎日できてましぇん)
- 日本語の手遊び歌(レパートリー少な目)
- たまに見せる日本語のペッパピッグ(こちらでいうアンパンマンでしょうかね)
- 月2,3回程度でしょうか?日本の祖父母とのビデオコール(子供はほとんど喋らない 涙)
- ひらがなとカタカナのう〇こドリル(息子がたまに書いている)
と、こんなもんでしょうか。
少なっっっ!
完全に日本語教育、コケてしまっております。
娘は小さい頃からゾウのことを「ゾウしゃん」と歌も歌ってくれる無類のゾウ好きなのですが、そのゾウしゃんさえも「Elephant」になった時は、心の中で泣きました。(今でも半々くらいでゾウしゃん、まだ歌も歌ってくれます。)
子供のことばの発達
さて、こんな不甲斐ない実態を晒してお恥ずかしいところですが、今日は、日々子供のことばの発達を観察していて面白かったものをご紹介したいと思います。
英語でもあるある、言いまちがい!
Totoroのめいちゃんが、「あ、おじゃまたくし!」と叫ぶシーン、可愛いですよね。
うちの子は、一時期、野菜のVegetableがVegebutle(べジブタル)になっちゃってました。
その他、SupermarketをSupermalik(スーパーマリック)とかPlaygroundをなぜかPing Kank(ピンカン)って言ったり。かわいい言い間違いはその家庭で絶対あるはず。
文法は簡単には身につかない!
面白いのが、息子が、
“I goed to school.” という風にGoの過去形がWentになることを知らなかったこと、でも過去形だからEDを動詞の後に付けないといけないことはわかっていた、ということです。過去に起こったことという認識があって、違う言い方をするというコンセプトがもう入っています。
2歳の娘は、今していることを報告してくれるんですが、例えば、
“I’m lying down.” って言いたいのを、”I’m lie-downing.”って、ING付けるの、そこちゃう!って微笑ましい間違いをします。
さすが英語ネイティブ!
Nativeだなと思うのが、日本人が習って苦手とするものが自然と身についているところです。
中でもHeとSheの使い分け!これは日本人ならわかってくれるはず。会話中である特定の人のことを話す場合、英語では名前をリピートせず、He/Sheを使いますよね。(ま、このDiversityの時代、これも時代遅れかもしれませんが)
これ、ホントにまだまだ慣れなくて。子供にいやSheでしょ、などと指摘される日々。
これは日中韓で共通することで、日中韓の友達と英語で話しているとHe/Sheが大体めちゃくちゃで結局誰のことを話しているのか、たまにわからなくなります。でもややこしいのを共有できるからホッとしたりもします。
LとR、RとL
これはもう嫉妬でしかないです。ちゃんと聞き分けられるし、言い分けられる。
英語の「耳」を育てるためには7歳(色んな意見アリ)までに英語教育を開始するのが理想。。などと言われていますが、さすがNative!ここはしっかり自然に身についています。お母ちゃんは未だにLRでの恥ずかしい言いまつがいがあるというのに!(これはこれでブログを一回書けそうなくらいネタ持ってます)
新語作成!?
下の娘が生まれたとき、複雑な感情もあっただろうにすぐ優しい兄になった息子ですが、興味深かったのが、泣き出した妹を見ておけずすぐに私の元に走ってきて、
“Mama, can you Emily?”と言ったこと。(名前は仮です)
妹の名前Emily:動詞(規則動詞:Emily―Emilied―Emilied)
意味:あやす、おっぱいをあげる、抱っこする等何でも泣き止むためにできることをする(主語はママ限定で用いられる)
妹の名前が動詞になってしまうとは!妹への愛情が感じられます。
とまぁ色んな紆余曲折を経てことばというものは身についていくものなんですよね。
多彩な表現が身について来たり、はっとするほど大人びたことを言ってのけたり、毎日の新しい発見が面白い今日この頃です。
最後に
うちの日本語教育の方はというと、曲がりくねったくねくねのデコボコ道で、この先が思いやられるところですが、心配しても仕方ない!ぼちぼちやっていきたいと思います。
あずき自身、韓国語やイタリア語をかじったものの本格的には習わずに終わってしまっていて、子育てがひと段落したら再挑戦したいなと思っていますが、さてさて、私の頭にどのくらいの許容量と記憶力が残っているのか。。。ボケ防止にいいかも!?
今回もここまで読んで頂きありがとうございます。
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