森の蟻塚
みなさま、こんにちは~ミミコです
先日ユニごんの記事でイギリスの森の美しい四季や動物たちについて紹介がありましたね〜
森に1歩踏み入ると、急に空気が変わったように感じます
暑い日でも、ひんやりと涼しく、日常とは別の異世界に来たよう
・・・といってもいつも田舎の片隅で生活してるので、そう変わらないんですがw
今日はその中でも特に、森に住んでいる蟻について詳しく書いてみたいと思います
静かに森の中を歩いていると、カサカサザワザワと音のするのに気づくかもしれません
そんなとき近くをよく見回すと、蟻塚が見つかるかも!
Wood Ants と呼ばれる蟻の蟻塚です!
外観
茅葺屋根のような造りの塚は、松の葉、小枝、乾燥した葉っぱや草、苔などでできていて、この造りは太陽光を直角に遮断し、ソーラーパネルの役割を果たし、巣の温度を高くしています
冬の間は冬眠していますが、暖かくなって活動を始めるためにとても重要です
この屋根の造りは傘の役割にもなっていて、雨水が巣の中に入らず、流れ落ちるようになっています
内部構造
たくさんの部屋がトンネルで繋がれていて、女王アリが卵を産む部屋、卵の部屋、幼虫の部屋、サナギの部屋、ゴミ捨て場、お墓まであるらしいです!
卵が孵化するためには温度が高い必要があるので、卵の部屋は暖かい地表近くにあります
働きアリたちは食べ物や卵、幼虫、サナギなどをせっせと部屋から部屋へ移動をさせているんですね〜
食べ物
ウッドアントは他の昆虫なども食べますが、90%の食料はアブラムシのおしりから出る蜜です
その蜜をもらい、アブラムシを捕食者から守っています
生態
女王アリは交尾後も精子をキープすることができ、受精卵と未受精卵を産むことができます
受精卵はメスに、未受精卵はオスに成長します
働きアリはすべてメスで、ほぼメスの卵ばかりを産んでいます
卵の状態では、女王アリになるか、働きアリになるかは決まっておらず、女王アリに育てられるように選ばれた幼虫たちは、栄養のあるものを多く与えられ、より大きく成長します
何度か脱皮した幼虫はサナギとなり、成虫へと変化します
働きアリの寿命は約2ヶ月です
結婚飛行♪
成長した女王アリとオスは羽を持っていて、夏のある日、巣から結婚飛行に飛び立ちます
他の巣から飛んできた相手に出会うと、空中で交尾をします
交尾をした女王アリは、新たな地で新しく巣を作り始めるか、元いた巣に戻り複数女王のいる巣になったりするようです
そうやって続いていった古い蟻塚は2メートルにもなるそうです!
オスの寿命は数週間ですが、女王アリは15〜20年も生きます
うちの庭も蟻の巣だらけなんですが、いつだったか、夏のある日、羽アリがいくつもの巣から同時に飛び立っていったんですよね〜
みなさんも今度、羽アリを見たら女王アリと雄アリが旅立ったんだな〜と見送ってくださいね〜
森に行く機会があったら、ぜひ蟻塚探してみてくださいね♪
おまけ
野生の蘭も今綺麗に咲いてますよ〜
小さいけど、ひとつひとつの花の形がとっても美しい!
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