何かがおかしい 世の中の価格 2024年現在 プレミアムをつけまくり
ここ数年のイギリスの物価上昇はいろんな要素が加わってのことだと皆さんは認識していると思います。EU離脱によりビザ取得が困難になりイギリスにいられなくなって帰った移民たちがいた職場での人手不足や、コロナ禍で政府がばら撒いた補助金と、コロナ禍で使えなかったお金が流出して需要が高まったことなどです。それに加えてウクライナロシア戦争がもたらした燃料不足による光熱費の上昇などもレストラン経営者たちを悩ませたことだと思います。いろんな要素が加わって、好景気ではないイギリスで、物価が高騰しています。
とはいっても、先進諸国の物価高騰にもある程度の限度があり、そんなに2倍、3倍と上がっていくわけではありません。しかし、どう考えても値段がおかしいと思うイベントチケットや、観光地アトラクション、人気商品などがあります。本日はそのいくつかを私の独断と偏見で紹介させていただきます。
サッカー
今や、イギリスのプレミアリーグは世界的に大人気で、イギリスにサッカーを観に飛行機のチケットをとって訪れる人も多いです。トップクラブチームは世界中から高いお金を払って選手を集め、サッカー選手の年俸もスポーツ界の中で比べると非常に高い値段で契約されたりもします。そんなサッカー選手が整備された綺麗な芝生の上でボールを自在に操る様子を生で観ようと人々はスタジアムに集まってきます。人気のスポーツなので、強いチーム同士の戦いの試合チケットもすぐに完売など入手が難しい時もあります。しかし、イギリスに来てせっかくだからとそのチケットを高額に売られても買う人がいます。
飛行機のチケットとホテルと合わせてサッカー観戦のチケットを買う日本からくるツアーのお客様がいますが、その人たちに聞いてみると、サッカー観戦自体のチケットは一人15万円だそうです。夫婦でいらっしゃったこの方は2人で30万円でした。ちなみに奥様はあまりサッカーには興味がないとのこと笑。
ハリポタ
ハリーポッターといえばイギリスを代表する物語で、1997年に1作目の本が発売、2001年に映画化され、その後2011年に映画の最終話が完了しました。映画化されてからは20年以上が経つが今でも根強い人気で、イギリスの全国各地でハリポタ撮影場所聖地巡礼といったツアーもあるぐらい大人気です。その中でやはり見逃せないのがハリーポッターワーナーブラザーズスタジオです。ここでは映画の撮影で使われたセットなどに自分が入って魔法使い学校の生徒になったような気分になります。
入場料は50〜60ポンドと献身的ですが、中に入るとなかなかエグい価格設定があるようです。先日行った家族に聞いてみるとホットドッグとジュースを3セット(3人分)頼んで60ポンド(1万2000円)だったそうです。ちなみにその家族はホットドッグを食べたけど値段に見合わなくて食べた気になれなかったそうです。
うどん
日本の麺ブームがここ10〜15年でロンドンに来ています。至る所でラーメン屋が出店していて、ラーメン人気はすごいです。そんな中ラーメンブームを追ってうどん屋もここ5〜10年で人気が高まってきています。今はパリからの電車が到着するセントパンクラスの駅構内でもうどんが食べられて、「駅構内で食べるうどん」の感覚がロンドンでも味わえます。
日本も今は物価上昇だと騒がれていますが、ロンドンのうどんの値段には敵わないと思います。ちなみにどのくらいかと申し上げますと、かけうどんが6.5ポンド(1300円)といった値段設定です。具が載ると11ポンド(2200円)といった風に上がっていきます。ご想像できると思うのですが、ラーメンも高いです。ラーメンと餃子とビールを頼むと25〜30ポンド(5000〜6000円)となります。日本のラーメン屋で5000円分食べるとすると、相当な量を食べないといけなくなります。
ディズニーランド
これは日本の話ですが、誰もが一度は行ってみたい夢の国は入場料を払うと別世界に人間を引き込ませ、現実の悩みなどを忘れさせてくれる要素があります。そんな夢の国にはたくさんの人気アトラクションがあって、それに乗ったり、それをみたりするのに2〜3時間待ちなども良くあることです。その待ち時間を省きたいと願う人たちは、以前は無料でファストパスというのが手に入り、時間を短縮してアトラクションへの入場ができていました。
しかし、今はファストパスは廃止、「プレミアアクセス」が登場したのです。これは各アトラクションへのファストパスを有料にして販売するというチケットです。値段は1500〜2500円です。これがお父さん泣かせなのです。家族4人で2500円のプレミアアクセスを買うと1万円。そしてそれを1日に4回も使えば4万円です。1日券大人8400円、中人7000円、小人5000円(大人:18才以上 / 中人(中学・高校生):12~17才 / 小人(幼児・小学生):4~11才 ※3才以下は無料)なので家族4人で、すでに入場料で3万円ぐらい払います。それに加えでプラミアアクセスを複数回利用、交通費と食費を加えると10万円のアミューズメントパーク訪問となるのです。
昔、2000円ぐらいで遊園地乗り放題とか行っていたのが懐かしいです。
以下は夢の国での出来事の記事です。ご参考までに。
ロンドンアイ
イギリスにあるロンドンアイは、ミレニアム記念の一環として1999年に建設され、2000年に一般公開されました。最初は一時的な展示物として計画されていましたが、その後、ロンドンの象徴的な観光スポットとして定着しました。ロンドンのランドマークとして国内外の観光客に非常に人気があります。特に夜にはライトアップされ、美しい夜景を楽しむことができます。また、特別なイベントやプロモーションとして、ゴンドラがテーマに応じて装飾されることもあります。1周するのに約30分かかります。このゆっくりとしたスピードで、乗客はロンドンの美しい景色をじっくりと楽しむことができます。
「ただの観覧車でしょ?いくらよ?横浜のランドマークにある大観覧車は15分で1000円だから、30分だったら2000円くらい?」と言いたくなるところですが、ロンドンアイはネット予約で29ポンド(5800円)、当日券だと42ポンド(8400円)、並ばずに乗れるファストトラックはネットで44ポンド(8800円)、当日券57ポンド(1万1400円)となります
ロンドンアイ前まできた観光客は「観覧車に乗るのが5800円?!。時間がないからファストトラックで8800円!でも今乗りたいから当日券を買うと1万1400円!」といった風に、1万円以上もする観覧車のチケットを買わされることになります。
マックブック
マックブックに関しては以下の記事をご参考にしてください。
20万円やすいマックブックを求めて日本まで こうやって円安を活用しています
ジャパンハウス
ロンドンのケンジントン・ハイストリートに位置したジャパンハウス・ロンドン(Japan House London)は、日本の文化、デザイン、食、技術などを紹介するために設立された文化交流施設です。ジャパンハウスは日本政府が運営しており、世界に日本の魅力を伝えることを目的としています。ロンドン以外には、ロサンゼルスとサンパウロにもジャパンハウスがあります。
お店では日本の伝統的な工芸品、現代デザインの商品、書籍などを販売するショップがあります。ここでは、現地では手に入りにくい日本の高品質な製品を購入することができます。しかし、その値段設定がエグいことになっているので、いつも思うのですが、本当に売る気はあるのかな?と。
今回私が気になったのはメタペンでした。写真の後ろのセロテープらしきものが£355(7万1000円)も気になりますが、メタペンは£57(1万1400円)でした。
タバコ
タバコに関しては以下の記事をご参考にしてください。
オアシスのチケット
再結成されたバンドのオアシスが今話題を集めています。そのコンサートのチケット価格が高騰しているとのことです。2回席の上の方の通常ですと150ポンド程度の席が500ポンド(10万円)で売っているそうです。バンドのメンバーは長年の生活問題で借金を抱えているらしいのでそれを取り返さなければならないそうですが、それにしても音楽聴きにいくだけで、しかも本人たちはほとんど見えず大画面でしか見れない席で10万円はなかなかのものです。
昔から仲の悪い兄弟が再結成されたという驚きで、これを見ることは貴重ということで皆さんプレミアムをつけているのでしょうか。
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