未来の街はマジカルなお菓子の街

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

みなさん、よいクリスマスをお過ごしでしたでしょうか。ちこちゃんです。日本の皆様にとっては今日は御用納めで、新年の準備で大わらわ、お正月まであといくつ寝るのと数え始めたのに何をいつまでも、と思われるかもしれませんが、イギリスでは冬休みのことをクリスマス休暇と呼び、お正月も含め、1月5日の12夜(Twelfth Night)まではツリーもそのまま、クリスマスの飾りも片付けないことが習慣となっているため、家の中も街の中もまだまだキラキラ、チカチカモード全開です。

ということで、もう少しこのクリスマス感を引っ張りますよ!友人に誘われてクリスマス前に行った、ちょっと変わった展覧会のお知らせです。

ご主人が建築家、娘さんもこの9月から大学で建築を学んでいるその友人が教えてくれたのは、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)の小さな展示室でやっているthe Museum of Architecture’s Gingerbread Cityの展示です。

ジンジャーブレッドというのはパンではなくショウガ味のビスケットで(知ってるって?すいません)、代表的なのは人の形をしたもの(シュレックのクッキーマンがその代表!)。うちの子含め、イギリスの子供たちはジンジャーブレッドマンが大好きです。そのジンジャーブレッドの生地を壁や屋根の形に焼いて、お菓子の家を作ったりもします。そのキット(すでに焼いた壁や屋根が箱に入っている)を昔IKEAで買って来て、アイシングをセメントにして家を作ってみたことがありますが、素人には到底無理ということを思い知らされました。(と思ったらこんなビデオが…。この人本職は大工にちがいない。)

今回のこの展示は、71の建築事務所が集結、未来の都市はこうあるべきだと言う共通のコンセプトに基づいて、ジンジャーブレッドを主な資材とし、それぞれ建物や橋、乗り物などの建造物を分担で設計建造してジンジャーブレッドシティーを作り上げると言う壮大なプロジェクトの発表の場なのです!建築総面積は推定4畳半(笑)!

私たちが行ったときは、もう冬休みに入っていたので、子供もたくさん来ていました。ボランティアの人たちが、だれかが屋根の飾りのキャンディーを取って食べたりしないかと(多分。それと、とっても壊れやすいので不意に動いてバッグが当たったりしないように)さりげなく監視しています。だってこの街、全部お菓子でできているのですよ!ほんとに子供の時の夢がかなったような気持ちになります。

1月6日までやっていますので、興味のある方は是非行ってみてください。12才以上は入場料£6になります。わたしはV&Aの会員なので、友人も含めてチケットなしで入れましたが、人気のイベントなので事前にV&Aのウェブサイトでチケットを取ってから行くのをお勧めします。

私たちはその後、他の展示もいろいろ見て回り、壮大な内装で有名なV&Aのカフェでランチをしました。次どうする、となったとき、合唱隊にも入っている友人が「どこかにクリスマスキャロルを聞きに行きたーい」とスマホ検索し始めました。その途端、主玄関方向から歌声が聞こえるではありませんか!V&Aでは12月2日から23日までロンドンベースの合唱団による日替わりのキャロルコンサートをやっていたのでした。その日はロンドン警視庁の現役又は退職職員さんたちのコーラスグループの担当日でしたが、知らなければ普通にプロかと思ったくらい素晴らしい合唱でしたよ。

クリスマス前にロンドンの街中に出る目的って、これまではほぼショッピングがメインでしたが、これからはお店じゃない場所でクリスマスムードに浸ることを恒例にしよう!と言って友人と別れました。ジンジャーブレッドシティー展も、開催場所は違えども毎年やってるようなので、今年見逃しても来年もありそうです。

今回はどうしてもこのマジカルなジンジャーブレッドシティーの話をお伝えしたかったのですが、次回は是非、送り迎えの話の続きをしたいと思っていますので、もし覚えていて下さった方がいらしたら、来年まで待ってくださいね!

おまけ

その後、別の友人に会いにオフィス街の方に行き、テムズ川沿いのパブでこんな写真が撮れました。やっぱり無理なんですよね、サンタさん世界中一人で回るなんて...

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About the Author: ちこちゃん

南ロンドンに住んでもう20年が過ぎてしまいました。来た当初に経験した愕然としたこと、怒りに髪の毛が天を突いたことなどがすっかり標準化してしまった今日この頃。日本人としてのアイデンティティを失わないよう頑張っています。

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