学校の見極め方(独断と偏見あり)
季節の行事
英国秋の風物詩、それはオープンスクール(学校見学会)。
私も野次馬根性丸出しで、この1、2週間中学校見学に赴いておりますが、見学者が一同に押し寄せるため、学校周辺の駐車スペース争奪戦になるわ(そして敗北)、見学の時間を間違えていて門前払いを食らうわ、結局どこの学校が素晴らしいのかさっぱりわからんわ、で疲れました。
生徒さんの目がキラキラしている学校が良いと聞いていたけれど、判別不可能でした〜
地域で人気一番という評判の学校では、校門横で堂々と喫煙しておられるティーン達も見受けられ、改めて私がいかに狭い世界で生きてきたかを思い知らされました。
学校選びの基準
皆さんは、学校選びの基準は何でしょう?
入学時から卒業時を比較した生徒の偏差値伸び率? 名門大学への進学率? IB校かAレベルか等の教育システム? 先生の質? 宗教? 校舎や設備の充実度? 校長のプレゼン能力? オフステッド(イギリスの学校審査組織)の評価? 生徒の文化多様性?
ロンドン近郊在住で年頃のお子様方を持つ保護者と話していると、だいたい上記の要因と、実際に学校見学をした時の印象で希望校を決定されているようです。
タヌキ式学校見極め方
日本での学校生活20年以上(幼稚園時代と中&大での教職時代含む)、イギリスでの学校生活6年以上(ビザのためだけに通っていた怪しげなコンピュータースクール含む)の経験を持つタヌキが独自に編み出した学校見極め術をお伝えしたいと思います。
それはズバリ、事務員さんを含むアシスタントスタッフの数!!
その理由は
1、政府から出る学校運営資金がカットされる場合、まず最初に影響を受け、勤務時間を減らされたり、ポジションを無くされたりするのが、直接教育に関係ないとみなされてしまう事務員さんやアシスタントスタッフ。
2、事務員さんがいなくなると、通常授業以外の運営が困難をきたす。
私が過去に経験した職場(音楽関係)の一例を挙げると、
事務員さん居なくなる→生徒さんに貸す楽器の管理やレッスン料徴収が杜撰に→楽器庫にあるはずの楽器が消失→楽器の数が足りないため、新しい生徒さんを募集できない
3、教師達が事務仕事をカバーするため、教師としての通常業務にしわ寄せが。
守秘義務等がある為、公共の文章で事務員さんの大切さを語り尽くすのは難しいですが、各部署にきちんと事務員さんがいるか居ないかでは、学生生活の質が大きく変わってきます。
特に、現在の政党は教育関係への予算カットが得意なので、津波のごとくカットの波が襲ってきています。
事務員さん消失問題と同じようなベクトルで判断できるものとしては、とても立派な理科実験施設が整っている学校でも、実際にきちんと授業で実験をしてくれる学校は少なかったり(実験アシスタント不足)、倉庫にはたくさんの楽器が眠っているのにレッスンが行われない(複数の臨時講師を雇えない)などがあります。
こういった縁の下の力持ち達の存在は、数時間のオープンスクールではわからないものの、何年もの学校生活の質を確実に左右するので、ちょっと勇気を出して、オープンスクールで質問してみてくださいね。
参考記事
*オフステッドで「アウトスタンディング」を取った学校は、取得後何年も審査されないでいるかも
まとめ
親は色々とヤキモキしてしまいますが、結局お子さんが「あの友達が行くから、あの学校」みたいに決めちゃって、しかも入学後1週間で喧嘩してその友達と絶交とか、 評判の良い学校に行けたのに校門の前で喫煙とか、学校の裏にあるチップス屋で怪しいドラッグ購入とか、 中高時代全てを漫画とテレビだけで過ごすとか(私のことですが)、なるようにしかならないのかなと思う今日この頃です。
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