ある日 ロンドンの路上にて
はじまり
どこの安っぽいビジネス書にでも影響されたか(8歳なので可能性は薄いですが)知りませんが、先日娘が、
と言い出しました。
無理無理無理。 わが子のやる気を削ぐのは良くないですが、あなたなら、よその子がどんな衛生状況で作ったかわからない道端で売られている飲み物買いますか。。。? 私、買えない。。。。 観光名所のバラマーケットのウニですら疑っているくらいですから(結局買って食べたけど)。
そういうわけで
食品衛生士の資格(イベントの路面店出店時などに必要。実はウェブ上で2時間くらいで取得可能)を取らなくても大丈夫なものを売ってみることにしました。
売り物は、
幼児用おもちゃの帝王、ブリオの電車(レールや付属品もろもろ)やデュプロ(レゴの小さい子版)。
しかも、好きなものを好きなだけ、、、って素敵かなと思い、量り売り形式に。
500g 3ポンド(約450円)、1kg 5ポンド(約750円)で設定しました。
売上金は、パブの飲み代にでもしようと思っておりましたが、娘がまたもや、
また、長年愛用してきたので、いざ売り物として見たら、なんとなくホコリが。。。というわけで、掃除用歯ブラシですべてのデュプロを販売前夜に親子で2時間かけて洗うという良心的措置も施しました。
開店準備
前夜のうちにフェイスブックなどの地元用掲示板でお知らせ。
当日朝も、普段からはあり得ない程の協力体制で、娘と息子は出店準備をしました(夫は「ボク、こういうの無理ー」との事で、町へ買い物に)。
準備をしていると、隣に住む息子のクラスメートまで手伝いに来てくれ、「ぐりとぐら」の絵本レベルで和気あいあいとした雰囲気が流れておりました。
「こういうのが、本当の教育っていうのかしら」と、よい母親になった気分を味わうこともできました。
開店
11:00 開店
11:10 誰も来ない、っていうか、誰も道を歩いていない。 我が家の前の通りが、こんなに静かだったというのを10年ほど経ってから初めて知る。
出店の際の立地調査の重要性を肌で感じました。
11:20 娘、息子、「つまらない」と怒り出す。
11:30 第一村人発見。 しかし、我が家の前を通り過ぎずに反対方向へ。
11:40 売り子、私以外全員失踪
12:00 お隣さんが、知らない間にわが子にお昼ごはんを食べさせてくれていた。
12:30 家の中から叫び声が。
親の目を盗んで、スライムを作ろうとしたらしく、大量のシェイビングクリームと木工用ボンドを混ぜた物体が、手から取れなくなったと大騒ぎ。 いつの間にか、我が家の階下に住むお嬢さん(10歳)も泡まみれで、ウチの台所で立ち往生。
13:30 スライムの片付けに手間取っていると、外から呼び声が。ついに最初のお客さんが、5ポンド分お買い上げ。
同時に、フェイスブックのメッセンジャーを通して、取り置き要請のメッセージが数件入る。
14:00 メッセンジャーでのやり取りに右往左往しながら、閉店
後に残ったもの
疲労感、徒労感、家の内外の片付け。
反省点
出店の際には「路面店」と明記したつもりだったけれど、きちんと伝わっておらず、インターネット売買だと思って問い合わせて来た人たちへの対応。 何人かは2、3日後に取りに来るという事でしたが、面倒になったようで、全員キャンセル。
文明の利器を使いこなせない、宣伝の甘さが招いた結果と言えるでしょう。
というわけで、総売上額は5ポンドでした。0でなくて良かった。。。。
教訓
子供達に感想を訊いたところ、
というわけで、親も子も商売や営業職には全く向いていないという事が明確になりました。
事後処理
売れ残りは5ポンドの現金と共に、現品をチャリティーショップへ持っていきます。 ネットで売っ払おうかとも思いましたが、郵送や受け取りの日程極めが面倒なので、到底ヤル気出ません。
終わりに
実は、この3時間ほどのショップ経営により、途方もなく疲れたので、昨日子供が学校へ行っている間にマッサージに行ってしまいました。 売上金の何倍も使ってしまいました。
「私もマッサージ大好き」という方は、ぜひ羊のクリックをお願いいたします。
人気ブログランキング
アクセスランキング にほんブログ村
いつもお読みいただいてありがとうございます。ブログ・ランキングに参加していますので、下のひつじちゃんをクリックして応援よろしくお願いします
下の猿ちゃんもクリックして応援よろしくお願いします
人気ブログランキング
アクセスランキング にほんブログ村
Share This Story, Choose Your Platform!
Category
‘ふわりいぎりす’は、イギリスにいる日本人ライターたちが気が付いたこと、発見したこと、知っていること、思ったこと、教えたいこと、気になることなど、ちょっとだけお伝えするウェブマガジンです。