Box Hill Hike

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こんにちは。ふあにゃんです。

今日は先日家族でハイキングに出かけたときのお話をします。

私が子供の頃は、日本の学校の遠足というと山登りが多く、かなり険しい山道を登った記憶がありますが、イギリスの学校でそういうことはなさそうですね。そもそもこの国って山と言えるような山がほとんどないし。

ハイキングは決して得意ではないですが、運動音痴の私にとって、”歩くだけ”という頑張れば誰でも出来る運動は、嫌いな方ではありません。

そこで、日頃から出不精で週末もほとんど出かけない私を含めた家族全員の重い腰を上げて、サリー州のBox Hillに行ってきました。丘の上からの絶景が素晴らしく、ジェーン・オースティンの小説の舞台にも登場する有名な場所です。

普段は、Salomons Memorialという名がついた、絶景のビュー・ポイント近くでピクニックをしたり、辺りを少し散策するだけで終わっているBox Hillですが、今回はここを起点としたハイキングでしっかり歩くことが目的です。

ビジター・センターでは、いろんな散策コースの案内パンフレットが無料でもらえます。コースの詳細を教えてくれるオジサン(多分ボランティア)もいます。そこで、一番距離のある8マイルのハイキング・コースを選んで、いざ出発!

こちらが地図です。

スタート地点①から最初のチェックポイント②のBroadwood Towerまではなだらかな道なので楽勝。

その後、泥道をなだらかに下って、次のチェックポイント③を過ぎた直後に最初の難関が現れました。かなり急な上り坂です。階段があるのですが段差が高いので、足の短い私のような人間には斜面を登る方が楽。すでに息切れしてきます。

せっかく頑張って登ったと思ったら、すぐに下り坂です。なんだ、大したことなかったな~。

そして、教会が見えてきたら、そこはチェックポイント④のMickleham Villageです。

この教会の目の前にあるパブ The Running Horses でランチ休憩しました。いかにもなイギリスの田舎の古いパブ。インテリアも良い感じで、お料理のメニューも豊富で美味しかったです。

十分休憩したら、パブを出て教会のある方へ戻り、ハイキング再開。もう半分近く来たかな?楽勝楽勝~と思っていたら、ここから先が結構長くてキツかった!

次のチェックポイント⑤は割とすぐで、ここにもパブが一軒あるので、ここで休憩しても良かったのかもしれません。このパブの横の急な階段を登り、階段が終わった後も延々と急な上りが続きます。だんだん、しんどくなってきました。

ようやく上りが終わって見晴らしの良いチェックポイント⑥に。

そこから景色を楽しみながら歩いてしばらくすると、また下り坂が。木の枝につかまりながら慎重に降りないといけない結構急な下り坂です。下りの後には必ず上りが来ることに、そろそろ気づいて来ました。

予想通り、下りきってチェックポイント⑦に来たら、次は上り坂。ここもキツイです。この辺から記憶があいまいになっているのですが、登り切った辺りからがおそらくHeadley Heathと言われるエリアで、眺めも良く広大な芝生の道がずっと続きました。前にも後ろにも人影は無くて気持ちよかったです。

チェックポイント⑧の前か後か忘れてしまったのですが、この辺りで野生の牛を発見。これはGallowayと言う、スコットランド原産の最古の品種に数えらえれる牛だそうです。長い毛が特徴。特にこの黒と白のパンダのような模様は Belted Gallowayと言って、「オレオ牛」なんていうあだ名がついているんだそう。人間には無関心で黙々と草を食べているので危険はありません。

チェックポイント⑨で、一旦車道Box Hill Roadに出ます。ここから車道を歩けば最終地点への近道になりますが、あと少しなのでがんばって再び山道へ入ります。

ちょっとだけ休憩。疲れた。こんなに大変だとは思わなかった~。でも、日の入りが近くなってきたので、あまりゆっくりは出来ません。

最終チェックポイント⑩に着けば、地図上では終点(=スタート地点①)まであとほんの少し。なのに、ここでまた下り始めます。降りた分だけ登らなければいけない宿命を知りながら、指定ルートに従って、下へ下へと降りていきます。

案の定一番下まで降りたら、上り坂登場。体力もなくなってきたので、右手横の柵につかまりながらヒーヒー言って登りました。これが最後の上りなはず!?

半分くらい登ったところで、終点のビューポイントSalomons Memorialが見えました。いつも絶景を見下ろしていた丘の、正にその真下にいたんですね。上から見下ろしていたときは、なんとなく「この坂を谷底まで転げ落ちたら、もう上がっては来れないだろう」と思っていた、その坂を這いつくばって登っていたなんて。左手にはもうすぐ沈もうとしている夕日が綺麗です。終点を目の前にして、ちょっと座り込んで夕日を眺めました。

そして、無事頂上にて日の入りを拝んで終了。休憩入れて約5時間のハイキングでした。お天気の良いハーフタームの平日なので、駐車場は混んでいましたが、このハイキングコースを歩く人は少なく、ほとんど人に会いませんでした。丘だと思って甘く見ていたら結構な山道でしたので、十分ハイキング気分が味わえました。ちなみに、このコースで登った上り坂を合計すると、ウェールズのスノードン山の半分くらいになるそうです。

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About the Author: ふあにゃん

趣味でピアノを弾いていたら知人から教えてほしいと頼まれたのがきっかけで、いつのまにか職業になってました。東京都出身、在英20年超、ロンドンの南の端っこ在住、常に貧乏。好きなテレビ番組は「5時に夢中!」。

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