乳房再建のお話 その4
こんにちは。ふあにゃんです。只今、ショパン国際ピアノコンクール真っただ中です。5年に一度のピアノのオリンピックみたいな最も有名なピアノコンクールです。全ての演奏がライブ中継されていて、見逃してもアーカイブもあるのですが、そんなの全て見ていたら生活が出来ないから無理~!・・・でもついつい見てしまっています。
コンクールって緊張感があるし、若い人の演奏ばかりだし、普通の演奏会よりもエキサイティングなので、ピアノ好きな(もしくはピアノにもっと興味を持ってもらいたい)お子様がいらしたら是非見せてあげて下さい。私もティーンエイジャーのときに、ショパン・コンクールを初めて見たのがきっかけで、それまでなんとなく弾いていたピアノを本気で好きになりました。
ご参考までに動画貼っておきます。見た目重視の皆様のために、ビジュアルの良い日本人男子2名を選んでみました。
このコンクールを、いつか目の前で見て聴いてみるのが夢です。でもチケットは即完売したから無理よね~と思っていたら、あれ空席が結構あるように見える???しかも昨日のジゴロッキーの記事によると、渡航規制は緩和されてEU諸国は余裕で行けるようじゃないですか!?しかも航空料金調べたら、ロンドンーワルシャワ往復がたったの24ポンドから出ています!何それ、何それ、何でそんな安いの~!?!?今すぐワルシャワに飛んでいきた~い!
さて、本題は乳房再建のお話です。このテーマでブログを書いたのは約3年前でしたが、最近ひとつ進展がありましたので、ご報告させて頂きたいと思います。3年前の記事はこちらです。
過去の記事では、乳がんのために全摘出した左胸に自らの体の他の箇所から吸引した脂肪を注入する、という再建方法での手術についてお話させて頂きました。そして既に他の記事中でも少し触れさせて頂きましたが、2020年の9月に受けた5回目の施術をもって、脂肪注入は一応終了することにしました。左胸の膨らみはまだまだ不十分で、右の貧乳にも及ばない大きさですが、5回もやったからもういいやという感じでの終了です。
そして最終段階の乳頭・乳輪の再建に進むことになりました。
乳頭・乳輪の再建
乳房全摘手術をすると、大抵の場合は乳首も失います。乳首がないと、例えインプラントを入れて立派な胸の膨らみを作っても、裸になったときの見た目がどうしても不自然です。誰にオマエの裸を見せるんだ?というツッコミが入りそうですが、もちろん乳首なんてなくても全然良いという人もいます。でも乳首があると、横一文字に入っている手術の傷跡も目立たなくなるという話を聞いていたので、私はいずれやって頂こうと思っていました。
乳頭の再建方法は、皮膚に切り込みを入れて持ち上げて縫い合わせる方法と、片方の胸の乳頭を半分切って移植する方法があります。どれも痛そう!!
乳輪は、タトゥーで着色する方法と、乳輪の色に近い他の皮膚から移植する方法があります。
健側の胸にメスを入れるのは嫌なので、やるなら皮膚を持ち上げる方法で乳頭を形成して、乳輪はタトゥーかな~と漠然と考えていましたが、またもや技術が発展していて、もっと簡単な方法が選択できるようになりました!
それが、3Dタトゥー!
3D、つまり陰影をつけて立体的に見せるタトゥーです。横から見れば平らですが、前から見ると乳首があるように見えるんです。タトゥー施術は1時間程度で終わってしまうということ。簡単なのが良い!ハイそれでお願いしま~す!と即決しました。
病院専属のタトゥー・アーティスト
タトゥーを入れてくれるのは、病院のナースでタトゥーを入れる資格を持った人です。彼女自身も腕にタトゥーを入れまくっている人でしたので、元々がタトゥー・アーティストだったのかと思ったら、ナースになってから病院の勧めでタトゥーを入れる資格を取ったとのことでした。
まずは患部に局所麻酔クリームを塗ってしばらく待ってから、ベッドに横になって施術開始。タトゥーばりばりのナースは楽しい人で、日本のアニメが好きで新婚旅行も日本に行った~なんて、楽しいおしゃべりをしているうちに終了しました。痛みは少しありましたが我慢できない程ではありません。
色は次第に薄くなるようなので、実際よりも濃いめに入れ、更に6週間後くらいにタッチアップの施術がありました。
施術後は少し出血しているので大きな絆創膏を貼ってもらいました。「これは付けたままシャワーに入れるわよ~」と言われていたのに、全然ウォータープルーフじゃなく・・・ちょうど市販のウォータープルーフの絆創膏が家にあったので、それをしばらく貼っていました。3日間くらいそのままにしてたかな?(もう忘れている)絆創膏を剥がしたあとは、しばらく保湿クリーム(赤ちゃんのおむつカブレ用のクリームを勧められました)を塗ってお手入れをしました。
仕上がり感
そんなわけで、そろそろ全摘手術から10年経とうという時になってようやく、めでたく左側の乳首が復活したわけです。でもやっぱり所詮タトゥーで乳首じゃないという仕上がり感です。きっと胸の大きさが十分にあれば、真正面から見た姿は乳首があるように見えるでしょう。私の場合はそうではないので、不自然感いっぱいですが、不満はありません。ここまで全て無料でやって頂いて、NHSに本当に感謝しています!
これで私の乳房再建の話は終わります。お読み頂いてありがとうございました。どなたかのお役に立てれば幸いです。
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あら、パーソナル過ぎたかしら~?みんなに貴重なお話ありがとうとか、大変だったねとか言われるんだけど、私にとってはそんな大層なことじゃなくて、全然フツーの話なんだよね。