農家のみなさんありがとう
イギリスガソリン不足から1週間
ガソリン供給不足で大混乱のイギリスはまだまだ続いています。ガソリンを運ぶトラックがガソリンスタンドに着くと同時に車の大行列ができるものの、お店の人から「お店のオープンは明日の朝6時からです」と言い渡され、諦めて去っていく車を何台も見ます。
次の朝、同じガソリンスタンドに行ってみると8時にもなると行列の長さは町を一つ横断する距離になります。途中の路地から割り込む人に仕切りなしにホーンを鳴らして、その音は止むことなく住民に迷惑となります。
ブレクジットによる影響
早くこの騒ぎが終わって欲しいけど、国民投票でブレクジットが投票した国民のせいと思うと仕方がないのかなとも思います。なのでブレクジットに投票した人は運転を控えるという案でいかがでしょうか?笑
そんな冗談を言っている間にガソリンだけでなくその他の物資の搬送が滞っている噂を聞きました。知り合いの日本食店では日本食材が届かないとのこと。その理由が、やはりトラックのガソリンが給油できず3日間止まったままだとのことです。
イギリス経済、コロナロックダウンが終焉を迎え、回復基調にあるかと思いきや、こんな落とし穴があったとは。
物が運ばれないというのは日本食材屋だけとは限りません。イギリスの大手スーパーマーケットでも同様の問題が発生しています。スーパーの棚は品薄となり今後の動向がとても心配です。
もっと大きな視点でみると、輸入品が届かないことによって物価が高騰することです。コロナで失職した人が増える中、庶民にとって物価上昇は大打撃です。
光熱費15%上昇
エネルギー資源の価格上昇も同時に襲いかかってきています。先日、ガス電気供給会社から1通の手紙が来ました。それは最近のエネルギー資源価格の上昇により、我が家のガス、電気の料金が年間で200ポンド(約3万円)上昇する可能性があるのでお気をつけくださいとのことです。すでに月2万円近く払っている高い光熱費にさらに上乗せさせられるということです。
どうしたらいいのでしょうか?週末にでも副業をしないといけないのでしょうか。自分の生計を立てる前に、価格の上昇が急激すぎて、追いついていません。このまま行くとどんどん貧しくなっていって余暇の時間なんて何もできなくなりそうで怖いです。
ストレスを抱えないことは先を心配しないことですが、しばらくはこの価格上昇による不安感に心身とも襲われそうです。
子供2人、いくらかかるの?
エンゲル係数をどうにかして下げることでこの価格上昇に耐えられないか?しかし、育っていく子供がいる家庭でエンゲル係数を下げるのはほぼ不可能なこと。しかも、子供のすくすく育つ体に合わせて洋服を買い替えなければいけないので、節約という文字はほぼ皆無に近い我が家です。
食品は大型店でのまとめ買いや、格安スーパーで購入しますが、健康の面も考えてできるだけ砂糖や着色料の少ないものを選んでいます。服は学校の制服や普段着、靴などどんどん成長するにつれて去年のものは着れなくなるというのを毎年繰り返しています。
いったい子供が親を離れるまで教育費はいくらかかるんだろう?
一般的なデータによるとイギリスで子供を18歳まで育てるのに15万ポンドかかると言われています。大学の寮と学費まで面倒みるとさらに5万ポンドかかると予想されます。子供1人20万ポンドの計算です。これが2人、3人と子供が増えればもちろん2倍、3倍です。
イギリス人の平均給料が3万ポンド強、手取りで2万5000ポンド。夫婦共働きとして年間の手取り5万ポンドとしましょう。例えば子供を育てる期間20年で100万ポンド稼いだとして、家購入の返済で40万ポンド(住宅価格平均26万プラス20年返済利子)、子供2人の教育費、大学で40万ポンド。20年間で残るのは20万ポンド。それを20年で割ると年間10,000ポンド。その残りで光熱費(£1,500×20年)、食費(£5,000×20年)を払って、残りが、月々、子供1人で£1,125、子供2人で残り£292。車を持ったらその他ガソリン代、旅行好きのイギリス人にはホリデー代も必要です。この残りの額でやりくりするのは1人ならなんとか、2人育てたらカツカツです。
なかなか厳しい格差社会。子供の教育費を削って家族を養うために生きなければいけない人も多くいると思います。上の数字は平均的な数字なのでもちろんこれより少ない収入の人は多くいます。
結論
塾、習い事等の子供に他の人以上の教育を受けさせるにはまずはかなりの覚悟(収入アップや、節約を駆使)をして挑まないと、生きていけないのがイギリスの現状です。
そんな中、大人自身の人生もある程度趣味や交流がないと精神的に弱ってしまうので、そこはバランスをとって生きていかなければいけません。科学的に証明されているストレス解消法⬅️こちらを読んで、温もりと適度な運動でもして心を安定させていくしかなさそうです。
うつの前兆なので気を取り直して
と、こうやって先のことばかり考えてしまっているところで、鬱に近い状態です。気をつけないと。
今を生きる。目の前にある幸せ、家族の時間、趣味の時間を楽しむ、これにつきますね。
畑での過ごし方
我が家で育ててる野菜や果物が今年もよく育ちました。8年目を迎えたイギリスでの畑は、食べたいものを育てて食べて、お花も育てて、畑にいる時間を楽しもうという概念に方向性を変更したために、育つ野菜はやや少なくなりました。その代わりに果物や花を育てています。おかげさまで、今年の8、9月は夜でも暖かい日が続いて、畑でバーベキューをして楽しむ機会が増えました。
今後の物価上昇に向けて我が家はベリー系の果物を凍らせ、ジャガイモを日陰に保存、きゅうりは漬物にしておいてあります。ハロウィーン用のカボチャも育ちました。
コロナ、オイルショックで時代は後退しているようにも思えます。
最後は時給自足可能な人々が生き残るのか?
農家のみなさんありがとう。
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