車屋の女房、娘が乗馬を始めたら…後編

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

みなさまこんにちは。またまた車屋の女房です。

前編はこちら→

この記事を書き始めてから、昔の写真を探して選んでいたんですが、どうやら親である私が娘を馬好きにする環境を用意してきた歴史が紐解かれました…………。娘だけのせいじゃなかったんですね。

全ての始まりはホリディで出かけたExmoorでした。

これが最初の出会いかな〜?Exmoor Wild Ponyです。

出かけた先でExmoor pony centre を見つけて、飛び込みでお世話とライディングの体験コースをさせてもらったのでした。踏み台に上がってようやくお腹をブラッシングできるかな?という感じを覚えています。

その後すぐにExmoor pony のオーナーになるというチャリティーに申し込んだのです。それが4歳でした。

それから、お誕生日と言えばシェットランドポニー牧場でのパーティかデイキャンプに参加させていました。ホリディに出かけた先でも、わざわざステーブルを探して家族で乗ってみたり、子供だけで乗せてみたり。

息子の誕生日も、インドアのポロ競技場でお馬さんに乗り放題のパーティや、リッチモンドパークでの乗馬コースだったり。なんて事でしょう。私にも一因があったとは?

この大きさが良かった?

さてさて、続けていきましょう。

PONY CLUBというのは歴史のある大きな組織で、イギリス各地にあるステーブルが支部となって運営、活動しています。年間100ポンドほどで傷害保険の付帯した年間メンバーシップが貰えます。色々なイベントに参加でき、馬の事で困る事はおそらく無い…というくらい全てが網羅されています。

ちょっと、日本の野球少年団を彷彿とさせませんか?乗馬に沼落ちした歴史を持つ方々が、乗馬に沼落ちした子供たちを支えている構図が……但し、こちらはほとんどが女性です。

(イギリス文化なのでしょうか…息子は「girl’s activity」だと言って全く興味をもたなくなりました)

その沼落ちした子供たち?は、年齢に応じてPONY CLUBの技術試験を受けて自分のレベルを知ることができます。

Pony clubのテストに関してはこちらをご参照下さいね↓↓

各レベルで違いはありますが、C からはドレサージュ、ショウジャンピング、クロスカントリー、セオリーの四科目に分かれ、C+からはそのセオリーも項目ごとに合否が決定されて難しくなっていきます。

乗馬用語のお勉強はこちら→ (有限会社フライトさんの海外乗馬ツアーより引用)

ちなみに、娘は昨年夏にC及びC +の試験を受けました。コロナのせいもあり、約三週間にわたってズームでの講義や実技のレッスンを受けてからの本試験でした。C +のセオリー1項目に関しては再試験を経て合格しました。費用は約300ポンド。試験費用に加えて、試験前の補習が必要であれば各自でレッスンをして備える必要があります。

Cに合格すれば基本ができていると認めてもらえると解釈していいようです。

その後はプライベートレッスンを受けながら、ドレサージュやショウジャンピングの技術向上を目指していく、またPONY CLUBが主催するイベント、キャンプやコンペティションに参加して自分のレベルを知りつつ、全国の沼落ちっ子たちと交流を深める(PONY CLUBの将来に向けて結束する)年間ルーティンが出来上がります。

毎週受けるドレサージュレッスンの評価表

この頃には自分の馬に着せるラグ等の必需品、インスタ映えのするアイテムの購入が嵩んでくるでしょう?もちろん、サイズが変わるたびに色々と買い替えなければならないでしょう?

そして、か弱い上品なお子さんの場合は親御さんが力仕事や汚れ仕事を引き受けるか、ステーブルに追加費用を支払う事になるでしょう?

沼にハマらない程度でやめておく

のもひとつの手です。が、

止めるのが難しくなるのを見越して上限を決めておく

のもいいでしょう。不可能な事を最初に告げておけばトラブルを回避できます。

ウチの場合は上限を決めておいたのにも関わらず、娘はイバラの道を乗り越えて沼落ちのレベルまで到達しました。

色んな事を我慢して私たちの要求する条件をクリアし続けて、今があります。

それは予想をはるかに超えるしつこさで私たち夫婦を飲み込んでしまいました(三年経って正直な感想です)

ですから

お子さんの性格をよく把握した上で乗馬を始めさせる

のが一番大切かもしれません。

はぁ……

昨年夏Wellingtonでのキャンプ

動物愛護の精神が浸透しているイギリス、ロックダウン中でも馬のお世話やペットショップの営業に関してはお咎めなしでした。活動のほとんどが屋外で行われる事もあって、ステーブルのアクティビティは通常通りでした。

感情を言語化しない動物、馬たちとの触れ合いがどれだけ子供たちの救いとなったことか。そして送迎している大人たちも、あちこちの検問にビクビクしながら厩舎に出入りし、自然に触れる事で気分転換をさせてもらっていました。

あの頃、ロックダウン中にセラピーを受けた知人の殆どが「散歩に出掛けなさい」と言われたそうです……

娘に感謝かもしれませんねぇ……

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About the Author: Eva

子年生まれ。ブラックラブラドールオーナー歴9ヶ月。イギリスで全く想定外の車屋の女房になる。

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