英語がうまくなりたい(句動詞編)
お久しぶりです。ちこちゃんです。
2月も後半となり、春の訪れを感じる今日この頃。
公園に行くと、クロッカスやスノードロップの花が地面を覆い、一見裸に見える木々の枝にもはち切れそうな芽が…
とここまで書いて、自分の詩的表現力のなさにうんざりし始めたので、この辺にしておきます。
気温はまだまだ低いですが、春はそこまで来ていますよ!てことで。
さて、イギリスに住んでいる期間が全部で25年を超え、翻訳で食っているというと、こちらにお住みの邦人の方々に、「すごいわねー、どうしたら英語うまくなれるの?」とかってたまに言われますが、自分ではまだまだだと思ってます。所詮ネイティブではないので完璧に英語を使いこなすということはあり得ないので、その辺はもうあきらめがついています。その質問をされる人々も、こちらに普通に住んでおられるので、皆さん相当に英語ができる人であるに決まっているのですが、語学力って富の量と同じですよね。
上を見ればキリがない。
実はちこちゃん、日本で英会話の先生をしていたこともあり、教えることは大好きです。こちらでも一時、駐在員さんの奥様方に自宅に来てもらって、英会話教室をしていたこともあります。皆さん、生徒さんというよりは、お友達になっちゃって、週一家に来てくれてあーでもないこーでもないと、世間話をするのがとても楽しかったです。教えるの大好きってそこかいな。あ、すいません。
ある程度英語の基礎力もあり、日常会話に困らない方々のブラッシュアップのお手伝いをするには、基本的な単語を駆使して、表現の幅を広げていただくのが重要だと考え、そのクラスでは、このテキストを使っていました。誰でも知ってる動詞による句動詞を紹介しています。
句動詞とは、〈動詞+前置詞や副詞〉で「1つの動詞と同じ働きをする」もののことを言います。これを使いこなせるようになるようになると、英語での話し方ががぐっと自然になります。
興味のある方は参考にしてみてくださいね。
例えば “get” 。「それゲットした」って日本語でも言いますよね。基本的には手に入れるって動詞ですが、前置詞との組み合わせで、もう無限の用法があります。
get とonで、”get on” 。
“get on with work” なら、「仕事に取り掛かる、ちゃっちゃと仕事やってしまう」みたいな意味ですが、
“get on with Mary” なら、「メアリーと気が合う」 という意味になります。
では、以下の日本語を英語にしてみましょう。できるだけたくさんのgetを使ってね。
「さっさと勉強やって終わらせなくっちゃ!ワッツアップでメアリーとチャットばっかしちゃって、間に合わないかも。メアリーはアートのクラスで仲良くなったんだけど、めっちゃ気が合うのよ。」
これを、標準的な学校英語を使って言うなら、次のような感じかしら。
I must start and finish my study. I’m behind schedule because I chat with Mary on Whatsapp too much. I made friends with her at the art class. I like her very much.
完璧に正しい英語ですが、ちょっと角ばった感じがするんですわー。話し言葉というよりは、日記、作文みたいですね。
一方、getを頑張って多用すると、次のようになります。
I’ve got to get on with work! I got behind because I spent too much time on Whatsapp chatting with Mary. I got to know her at the art class. We get on so well (I get on with her really well または We get on with each other も可).
(workは、仕事だけじゃなくて勉強するときも言います。Homeworkっていうでしょ。逆に”I must finish my study” だと、「学問を終える=卒業しなくっちゃ」に聞こえます。)
いかがでしたか?こっちの方だと、かなり角が取れ、丸くなり、より口語な感じになってますよね。
さて、ここからは大人の英語レッスンになります。
(よい子は寝てください。)
Let’s Get It Onっていう歌知ってます?
先生「この題名の意味知ってる人、手を挙げて!。。。。はい、鈴木さん」
生徒A「『それをのせましょう!』」です。
先生 「ちがいます、あ、じゃあ山田さん」
生徒B「話者は相手をベッドに誘っています」
先生 「よくできました!」
“Let’s get it on“は、直訳すると「それをONにしましょう!」つまり「それを始めましょう」という感じです。これは句動詞というよりは、スラングだと思ってください。ケンカを売るとき「やったろうやないか」みたいに言うこともあるそうですが、基本は「楽しいことを始めましょう」という提案で、しかもかなり官能的なニュアンスが加わるらしいです。マーヴィン・ゲイがこの雰囲気で、耳元で”Let’s get it on”ってささやいてきたら、生徒B(山田さん)の回答以外のことは言ってません。
ですが、実際このフレーズをささやかれたことはないですし、もしあっても「なんやこの勘違い男?」って引くのが普通かと。男性が女性に言われたらうれしいかも?これを言ったことがある、言われたことのある方は、ぜひコメントお願いします。
いや、ちこちゃん、妙なサービスはええから日常的に使える英語だけ教えてくれたらええねん、って?すいません。
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