★イタリアで夏休み★ ②隣町の世界遺産 アクイレイア
イタリアに着いて、約1か月が経ちました。
この時期になるとだいぶ涼しくなってきてもいいはずなのですが、
今年はまだまだ暑そうです。
さて、私が滞在するグラードですが、(グラードについてはこちら)
ここグラードから車を走らせて10分ほど行くと、アクイレイアという町に着きます。
町というか、村というか。アクイレイアの中心部はかなり小さく、静かな静かな町です。
しかしそこは、かつて古代ローマ時代に起源をもつ有数の交易都市だったのです!!
歴史はなんと紀元前181年にもさかのぼります。
今でこそ人口は3500人ほどですが、最盛期(2世紀ごろ)には人口は10万人にもなり、世界でも有数の都市ともいわれたのだとか。
残念ながら5世紀以降、北ヨーロッパや北アジアの民族からの度重なる侵攻があり、衰退してしまいました。
その後、何世紀にもわたって採石場として使われていってしまったため、
当時の古代ローマ時代の建造物はほどんど残っておらず、見ることができません。
なので、世界でも有数といわれたという交易都市の全貌は、いまだ明らかにされておらず、
地下に眠ったまま、発掘されるのを待っている状態なんです。。。
そこに建っている町のシンボル、アクイレイア大聖堂。
1998年に世界遺産登録がされました。
アクイレイアは東や中央ヨーロッパとの中継地として栄えた交易都市だったため、
キリスト教伝道という意味もあり、宗教的に重要な役割を担っていました。
その大聖堂(バジリカ)の床に見られる4世紀に造られたモザイクは美しく、見ていて飽きません。
海が近いので、海や海の生物が多くモザイクで描かれています。
色々な人々の顔。
動物たち。
カメと鶏は、キリスト教を知らない人(闇に住むカメ)と、目覚めた人(光の世界に住む鶏)を意味するんだとか。
大聖堂に入るのは、去年までは一部のみが有料だったのですが、今は全体的に有料になってしまいました。
でもそれでこのアクイレイアのモザイクの保存と、新たなる発掘の助けとなるのであれば、
多少の拝観料も仕方がないのかな、と。
近くの考古学博物館に行けば、更に詳しくアクイレイアのことを知ることができますよ。
また、柵の外側から見ることしかできませんが、大聖堂を背にして右側に歩いていくと、小さなフォロロマーノも見ることができます。
そして、ゆっくりとアクイレイア探索と大聖堂のモザイクを堪能した後は、大聖堂の向かいにあるカフェ、「パスティチェリア モザイコ」へ。
ここのサンドイッチやケーキは本当に美味しく、歩き疲れた体を癒す人たちでいつも賑やかです。
これもまた、旅の楽しみですからね。
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