1989年のロンドン
こんにちは、ふあにゃんです。先日偶然に、娘のナーサリー時代のお友達のお姉ちゃんに会いました。すっかり素敵な大人になっていてビックリしました。見た目もさることながら、話し方&立ち居振る舞いの大人っぽさに感心しました。同時に、私の子供世代が大人になっている事実に、ちょっと怖くなりました。まあ、私の年齢を考えれば当たり前のことなんですが。
そんな私が初めてイギリス、ロンドンを訪れたのは1989年3月のこと。 4週間の短期語学留学という建前で渡英しました。あれからもう30年以上経ってしまったんですね。今日はそんな遠い昔の、ダイアナ妃もフレディー・マーキュリーも生きていた時代の話をしてみたいと思います。すっかり老婆の気分です。とは言え所詮、旅行者の目線ですのでご了承下さい。
情報は「地球の歩き方」が全て
インターネットも携帯も無い時代。海外旅行初心者のティーンエイジャーが頼りにしていたのは、「地球の歩き方」と「AtoZ」、そして愛読していた「新ロンドンに行きたい―ロックと最新流行を体験する旅」という本だけでした。
両替は東京銀行で
海外にお金を持って行くときは、トラベラーズチェックでした。確か手数料がかからないという理由で、トラベラーズチェックを現金化するのに、当時Hanover Square にあった東京銀行ロンドン支店を利用していました。
まだシリングが使われていた
1シリング硬貨=5ペンス、2シリング硬貨=10ペンスとして使われていました。色も大きさ形も5/10ペンス硬貨と同じなので、混乱はしません。
テレビは4チャンネル
テレビはもちろん地上波アナログ放送のみ。チャンネルがBBC1, BBC2, ITV, Channel 4 の4つしかないのに驚きました。日本では物心ついたときから7チャンネルあったのに。
ジャパセンはショボかった
当時のジャパセンはSohoのWarwick Streetにありました。そこで売ってた日本の雑誌は軽く半年くらい前のもので、何度も立ち読みされてボロボロでした。今のジャパセンからは想像もつかないショボさでしたが、それでもロンドンの中に日本を見つけられてとても嬉しかったのを憶えています。その中の食堂で親子丼と味噌汁を食べて、久しぶりの日本食に感動しました。
電化製品が遅れていた
今は全世界どこでも同じような性能のスマホが買える時代ですが、当時は電化製品と言えば日本製に勝るものがありませんでした。ロンドンの秋葉原と聞かされていたTottenham Court Road のショボい電気街で売られていたソニーのウォークマンのデカかったこと!日本では、既に薄型軽量ウォークマンが主流だった時代です。同じソニーなのに何故なのか?ちなみに、生理用品もイギリス製はヒドくて、とても使えたもんじゃなかったです。
レストランは激マズだった
G*rf*nk*l’sっていうファミリー・レストラン、今でもありますよね。あそこで私は人生で最も不味い食事をしました。特に覚えているのが、Iced Coffeeという飲み物を頼んだら、ぬる~いライオネスコーヒーキャンディー味の飲み物が出てきて激マズだったことです。アイスコーヒーもアイスティーもイギリスには存在していない時代でした。
いかがでしたか?意外と今とそんなに変わっていないロンドンでしたね、すみません。でも、英国ロック大好き少女だった私にとって、ギリギリ80年代のロンドンを体験したというのは自慢なのです。
憧れのロンドンで楽しいことをたくさんしました。 この4週間の滞在が私の運命を変えたと言っていいくらい刺激的な体験でした。ロンドンが大好きになって、離れたくなくて泣きながら日本行きの飛行機に乗りました。そんな私が永住者としてイギリスに住むことになって20年。大好きな国に住んで働けていることを、しみじみと有難く思うこの頃です。
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