ロンドンのナイフによる犯罪
皆さんこんにちは、
Akiiikoです。
一昨日の4月30日、Hainault(ロンドン北東、地下鉄セントラルライン沿い)のエリアで、
刀(long sword)を持った男が人々を襲い、その中の被害者14歳が命を落としてしまいました。
どうやら日本のニュースでも報道されたようですが、
ネットのニュースでは生々しい犯人の動画が載っていたり、
ドローンによる動画では、道に広がった赤い血のようなものも見えたり。。。
恐ろしさを覚えます。
(閲覧注意です)
Hainault sword attack victim named as Daniel Anjorin, 14
最近ナイフ(や鋭利な物)による犯罪って、よく聞くなぁ。。。と思い、少し調べてみました。
知っていましたか?
刃渡り3インチ以上の長さのナイフを公共の場で持ち歩くことは、法律で禁止されています。
3インチとは約7.6cm。
もちろん誰かに頼まれて持ち歩くことも罰せられます。
イングランド・ウェールズでは最長4年、スコットランドでは最長5年の懲役刑が科されることも。
フォーク&ナイフのナイフも料理で使うナイフも、ナイフ自体を購入できるのは18歳から。
スコットランドでは16歳から18歳までの未成年者は、フォーク&ナイフのナイフと料理で使うナイフに関しては購入することが出来るようです。
3インチ以下のナイフは
手動で刃を出すタイプのものであれば、16歳から購入可なのだとか。
バタフライナイフ、ナイフが隠れているようなもの、フリックナイフ(ボタンをおすと刃が出てくるタイプのポケットナイフ)、ゾンビナイフ(鋸歯状の刃が付いたナイフ)などは国外からもイギリスに持ち込むことは禁止されています。また売買も借りることも贈ることも禁止されています。
なのに増える一方のナイフ犯罪。
ロンドンでは1年間に約1万3500件ものナイフ犯罪がおきているのだそう。
(ナイフを殺傷に使うだけではなく、強盗事件でナイフ見せて脅しただけなどの場合も含まれます。)
そのうち、残念ながら刺殺されてしまった十代の子供たちが2023年は18名。
1万3500件ものナイフ犯罪の数に比べたら少ない数のようにも思えますが、
18名の将来のある若い命が失われたんです。決して小さな数字ではありません。
他にも命はとりとめたものの、重傷を負うケースが+3名。
これはロンドンだけの話です。
ほんの一か月ほど前、ネットで動画が拡散され、背筋が凍ったのが、
ロンドンの電車内で長いナイフを持った19歳の男が乗客を襲っている動画。
私の住む地域から近い場所で起こった事件だったので、ゾッとしました。
「子供たちは私が乗り合わせていなくてよかった。。。」
20代の被害者は、命は無事でしたが重症。
19歳の犯人は捕まっています。
それにしても恐ろしい。。。
(閲覧注意です)
Beckenham attack: Police manhunt for knife-wielding thug who stabbed train passenger | Evening Standard
また、去年の9月にクロイドンの通勤通学ラッシュ時に起きた、
女子高生刺殺事件。被害者は15歳の女の子でした。犯人は17歳の男の子。2人とも若すぎます。
保守党主導の政策によって、ロンドンでは警察署の70%が閉鎖され、その後に暴力犯罪が増加してしまいました。
ロンドン以外では減少しているナイフ犯罪。ロンドンだけ、ここ数年増加し続けています。
明日、ロンドンの市長選挙の投票日ですが、
次の市長は、このナイフ犯罪にどうやって対策をとっていくのでしょうか。
投票結果が気になります。
そして、どうやったらナイフ犯罪に巻き込まれない。。。!?
私達のレベルでは、どうしたらいいのでしょう。。。答えが見つかりません。
でも次世代がナイフを使った犯罪者にならないために、そういった環境に巻き込まれないために、
小さい時から学校などでナイフの恐ろしさ、ナイフ犯罪の非道さを知識として持っておく。
そこの教育が要になってくるのかな、と思いました。
上記の事件だけでなく、ロンドンのナイフ犯罪で命を落とした沢山の被害者にご冥福を祈ります。
それではまた。
みなさん、
ご自愛ください。
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