イギリスで人生初ローン

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こんにちは。今日は、ふあにゃん家のボイラー話の続きをしたいと思います。ええもちろん、続きが気になっている方が全世界にたくさんいらっしゃることは分かっていましたよ。お待たせして申し訳ありませんでした。

これまでの話はこちらからどうぞ。
第1回目 I want 湯!
第2回目 ボイラーのお値段

£5,088.00という見積もりの出た我が家の新ボイラー設置計画は、そもそも私が全額支払う約束で始まっていました。しかしこれは私が一度にポーンと出せる金額ではありませんので、British Gas の提供する2年間の無利子ローンを利用することにしました。利子を払わずに24回に分けて払うのであれば、無理なく支払えるし損もありません。

でも・・・私ってイギリスに20年以上住んでいてこれまで、自分でローンを組んだことが一度もなかったのです。今までローンを利用したときは全てダンナ名義でした。

信用されない外国人の私

ここで、私の苦い記憶が蘇ります。イギリスに永住者のビザで来て1年くらいたったときのこと、某デパートで買い物をした際に、店員からデパートのカードを作るように勧められました。クレジットカードでも何でもない、ただお買い物ポイントが付くだけのカードです。 カードを作れば毎回のお買い物が割引になると言うので、 手続きはカンタンよ!と言う店員の言葉を信じて、申し込んでみました。

しかし、その申請は通りませんでした。私は正社員で働いていたにも関わらず、この国に住んでいる期間が1年ちょっとしかないという理由で、デパートのポイント・カードを作ることさえ出来なかったのです。

このデパートは買い物に行く度に、カードを勧められるので、この1年後くらいに再チャレンジしましたが、またもやダメでした。私はこの国で、そんなに信用されていないんだということがショックでした。

オンラインで簡単申請のはずが・・・

そんな経験があるので、ボイラーのローンは旦那名義で申請することにしました。引き落とし口座だけ私名義にすればいいと簡単に考えていました。早速ウェブからオンラインでローン申請をしました。誰とも英語で話さずにローンが組めるなんて良い時代になったわ!

ところが。。。このオンラインのローン申請は通らなかったのです。ガーン!きっと借金まみれのダンナはブラックリストに載っているんだ!そうに違いない!こんな奴と結婚したせいで、私はお湯もろくに使えない生活を強いられてるんだわ~!

のちに、この時に申請が通らなかったのは、申請者と引き落とし口座の名義が違っていたせいであるらしいということが分かりましたが、この時は理由は分からず、オンラインでは再び申請しなおすことが出来ませんでした。

結局、私の名義でローンの再申請をするために、 British Gasの支払い部門に電話をすることになりました。

電話恐怖症

そうです、恐怖の電話!今まで避けてきたのに、ここに来て大っ嫌いな電話をしなければいけなくなりました。

しかし駄々をこねてはいられません。私と家族の快適なお湯生活のために、私はBritish Gasに渋々電話をかけました。だいたいこういう時、電話口に出るのはBBCのニュースキャスターのような明瞭な発音の人ではありません。案の定このときも、スコットランド訛りの女性でした。海外コールセンターの某アジアの国の人でなかっただけマシでしょうか?

電話というのは、面と向かって話すときよりも聞こえづらいですよね。聞き返しても大抵は同じスピードで同じ発音の言葉が返ってくるだけ。こうなったら想像力を働かせるしかありません。これはイエスと言っておけば良さそうな質問だなと思うものには適当にイエスと答え、きちんと分かってないと行けなそうな質問には「Do you mean ~?」という形でこちらから相手の質問の意味を探っていきます。

そんないい加減でいいのか?そうですよね~。あとで考えたら自分の年収を計算間違いでかなり多めに申告していました!それが良かったのか(?)今回の申請はめでたく通りました。ヤッター!!!

もうボイラーが買えるという喜びよりも、電話が無事に終わったということと、私の名義でローンが通ったことに達成感を感じて喜びました。 実際のローンの契約先である Barclays Partner Finance から確認のメールも届いて一安心。

悪夢再び

ところが。。。この直後に Barclays から別のメールが届き、私の今回のローン申請は審査の結果却下されたと書いてあったのです!一度オッケーが出たっていうのに!?まさか年収多めに言ってたことがバレたとか!?

その却下の理由にはこう書いてありました。“Our decision was made taking into account the information provided by you in your application, together with any additional information about you that we obtained from Experian and TransUnion, credit reference agencies, and CIFAS, a fraud prevention service. If you would like to know what information Experian, TransUnion or CIFAS hold about you, then you need to contact them directly”

つまり、私のことを信用出来ないって言ってる情報がどこかにあるのだな?私もブラックリストに載ってるのか?この上記の機関に問い合わせれば何か分かるのか?

私のクレジット・スコアは?

そこで、ここにある Experian というところにアクセスしてみました。ここで自分の情報を入れると、あなたのクレジット・スコアというのが判定されます。 更に、スコアを上げるためのコツや、低いスコアのときに可能性のある原因などの情報があって、なかなか興味深いです。

しかしここでの判定で、私はかなり高いスコアでした。おかしいな?じゃあ、なんでローンが組めないんだ?

Personal Loan という選択

無利子ローンは無理だった。では、利子のつくローンはどうだろう?自分の口座のある銀行だったら、信用してもらえるんじゃないか?

そこで、HalifaxのPersonal Loanをウェブから申し込んでみたら、すんなり通りました。なんともあっけなく!利子はつくけれど、同じ24回払いにしたら月々の支払額は無利子ローンとそれほど変わりません。

そうか~。返済計画をきちんと決めてあるローンというのは、クレジット・カード利用よりも利子がぐんと安くなるんだ。え、そんなの常識?

そして、オンラインの簡単申請から24時間も経たぬうちに、私の口座に5千ポンド強がぽ~んと入金されていました。ス、スゲーっ!

何かの間違い?

ところが、その Halifax からの入金を確認した直後に、British Gas に申し込んでいた Barclays のローンは却下されていないことが判明したのです!

確かにお断りのメールが、Barclays から来ているのに!?そのメールを British Gas の担当者に送って調べてもらっても、原因は分からず、とにかくローンは通っているから、早くボイラー設置工事の日程を予約しろとのこと。確かに、ローンが決定したというメールも来ていました。どうなってんの?

再び電話

何が嫌って、また電話しなきゃいけないことですよ。今度はHalifax にPersonal Loanを解約するための電話です。何でもオンラインで出来そうなこの時代でも、こういう面倒なことは電話でするしかないのです。

こうなったら、ついでにもう1件、 Barclays Partner Finance にも電話して、私のローンが本当に絶対に確実に間違いなく確定しているのか聞いてみました。そして何も問題ないことを確認してから、Halifax に電話しました。

Halifax でも、また聞きづらい発音の人と話ましたが、なんとか無事キャンセル手続きが終了しました。ああ、達成感!ちょっと電話に自信がついたかも!?

いやいや、やっぱり電話は嫌いです。もう電話はしたくない!ということで、この後のボイラー工事の日取りを決める電話は旦那にお願いしました。

そしていよいよ、新しいコンビ・ボイラーが我が家にやって来ることが現実になりました!次回は最終回です!

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About the Author: ふあにゃん

趣味でピアノを弾いていたら知人から教えてほしいと頼まれたのがきっかけで、いつのまにか職業になってました。東京都出身、在英20年超、ロンドンの南の端っこ在住、常に貧乏。好きなテレビ番組は「5時に夢中!」。

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