ノルウェーフィヨルド、モーターホーム(キャンピングカー)の旅 その4
シリーズでお送りしています。ノルウェーフィヨルド、モーターホームの旅。今回で4回目です。今回は5日目と6日目を紹介したいと思います。
さらに北へと2日間で270kmほど北上します。
5日目
Utne-Eidfjord-Flam/Aurland
フィヨルドを周ると気づくのですが、雨が降るとすぐに山の斜面に雲がかかって景色が見えなくなります。これは運ですが、短期旅行でこういった天気が続くと、楽しめないので、少し余裕を持って、旅行計画はした方がいいかもしれません。大自然を楽しむ旅行では天気は気になります。しかし、こればっかりは、どうしようもないですねー。
さて、本日は雨で景色はさえませんが、とりあえずモーターホームを走らせました。モーターホームの良いところは、近いキャンプ場でいつでも泊まれて、テント組のようにテントが濡れて片付けに大変ということもありません。モーターホームの屋根に落ちてくる雨の音を楽しみながら車内でゆっくりすることができます。(夜中に豪雨で起こされることもありましたが、どこでも寝られる私は問題なし。)
本日の最初のポイント、ガイドブックには載っていませんでしたが、ちょっと立ち寄る感じのスペースがあって、モーターホームを停めて外に出てみると、そこだけ山から流れ出した溶岩が固まったのか、表面はツルッツルで長い年月をかけて水で削られたのか、不思議な岩がドロドロと海に向かって流れた様子が伺えます。
Eidfjord
湖のほとり
朝の雨模様は回復に向かい、湖のほとりのお散歩コースを楽しみます。こういった場所がそこら中にあるので、ちょっと車を停めて1時間ウォーキングと、綺麗な空気を吸ってリフレッシュができます。
山と山とをつなぐように出来上がった虹が綺麗でした。
ノルウェーの冬は8ヶ月あると言われています。その間に家畜の動物たちに与える餌用の芝生を刈り取って綺麗に包んで並べてあるのがよく見られました。
お散歩コースで思ったことが、もし自分がここに家を建てて住んだらどうなるかなあとか考えてしまいます。夏は気持ちいいでしょうが、冬孤立した時は、やはり街に出て友人に会ったりしたいですよね。考えさせられました。
Voringfossen (滝 182m)
さて次は滝です。滝もいろんな形の、いろんな高さでできている滝があります。こちらの滝は、車で坂を結構な高さまで登った高いところにありました。見学の場所に結構崖ギリギリまで行けて、手すり等もないので危険です。写真を撮ってもらおうと、崖スレスレのところまで行ったら、恐怖で写真を撮る方も撮られる方も中途半端になりました。
あと1m行くと崖から落ちてしまいます。観光地として開かれてる場所ですが、あとは自己責任的なところがいかにもヨーロッパっぽいです。
そのあと天気も良くなり変な雲が登場しました。珍しい形だったので写真に収めました。
滝と同じ方向に虹がかかったのも綺麗でした。
珍しい風景の写真も撮れて5日目は終了することになりました。
6日目
Aurland – Jostedalsbreen National Park
モーターホームの生活もだいぶ慣れて、水の補給やトイレ交換など手際よくできるようになりましたので、その様子の写真も紹介したいと思います。
この水の量で24時間、皿洗いをしたりシャワーを浴びたりします。だいたい4人がシャワーを浴びて、3食ご飯を食べて皿洗いすると空になります。そうしたらキャンプ場などに行って水を補給します。
トイレの掃除も気になるところです。車体の外側にある小窓を開けると、小箱ぐらいのプラスチックのケースが取り出せるようになっています。そこにたまっている汚物をキャンプ場にあるトイレまで運んで捨てます。ちょっと汚いですが、これをやらないと溢れ出して最悪の状態になります。
そして重い場合はタイヤが付いているのでスーツケースのように転がし引っ張ってトイレまでの距離を散歩します。
車内で使用した水(これはトイレとは別です)は排水溝のある場所までモーターホームを移動して排出します。
車内に、使える水と排水の水の量がわかるゲージがあるのでそれを見ながら水の注入排出をします。
さて朝の作業は終わりまして6日目、出発です。
Stegasten
ビューポイントです。とにかく狭い急な坂を登っていきます。観光バスがこんなところを通るのか?と思えるぐらい狭い道で、バスのバックミラーがモーターホームにこすりましたが外傷の形跡なしだったので安心しました。
複雑なハンドルさばきをこなし(自分なりの満足感、笑)、頑張って登って(モーターホームで。笑)、そして見下ろす景色はずっと眺めていたい風景でした。
さらに登ったビューポイントにはおしゃれにデザインされた展望台が設けられていて観光名所となっています。
続きましては本日のメインイベント氷河を見に行きます。
Jostedalsbreen National Park
ここにくると夏でも溶けない氷、氷河が見ることができます。ガッツリ登山用の装備して氷の上を歩くツアーもあるようですが、我々、小さい子の家族連れは、駐車場から往復5kmのウォーキングで間近で見ることができます。さらに優しいことに、ボートを使ってかなり近くまで行って、往復3kmぐらいまで縮めることもできます。
Briksdalsbreen
氷河を見るために、まず、駐車場からボート乗り場まで向かいます。50mもなく、危険な場所をあるく必要なし、ファミリー向け。
5分程度で降ろされますが、この5分でも、陸から行くのとでは大違い。往復2時間が、なんと、40分まで縮まるので助かりました。
ボートから降りると、いかにもという岩がムキ出る地面を歩きます。ツルッツルで団体のお客様で、1人が転んで、団体に滑り込んで行き、老人が巻き添いを食らっていました。結構危険です。
遠くからはすでに氷河が見えていましたが、近づくにつれて興奮高まります。
なん年前の氷なのかなあと調べてみると、最近のニュースでは、ノルウェーの溶け始めた氷河から1500年前の矢とか3400年前の靴とかが見つかるそうです。スケールが大きすぎて、「へー」としか言いようがありませんが、この氷河を間近に見てると、ただ単に自然のすごさを感じ、見入ってしまいます。何時間もいれそうでしたが、夕方で、ボートの最終搭乗時刻が迫っていたので、これを逃すと1時間以上過酷な岩肌を歩かなければいけないので、ボート乗り場に向かい、帰ることにしました。
駐車場に戻り、我が家モーターホームに乗り、このあとは近場のキャンプ場を探して宿泊、本日の疲れを癒すことにしました。
次回7日目に続きます。
前回の記事のSauda – Odda – Furebergsfossen の様子の動画です。よかったらどうぞご覧ください。
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久しぶりにインターネットをゆっくり開いてジゴロッキーさんの記事を拝見出来ました。物凄く壮大な景色を体験されて居て、要所要所で爆笑しながら(地球ってデカいんだ〜)とか(ノルウエーの3400年前に靴が在るから中国四千年の歴史てウソじゃないんだな)とか(ジゴロッキーさんちのこどもになりたいな)とか子供に返ってワクワクする内容で次回も楽しみです。崖の写真と、ビーサンで重要なメンテナンスをする姿が、旅をリラックスして楽しまれた様で読んでいてニコニコしてしまいました。
ありがとうございます。皆さんにノルウェーの良さが伝れれば光栄です。ノルウェー4000年の歴史があるかもしれませんね。
4000年てすっごいですよね….. どんな服を着て何で造られて居たのか? ワクワクしますね!