息子とキャッチボールするのが夢
最初にお詫びとお知らせ
当ウェブサイトの不具合で先週の6月5日土曜日、最新記事がアップデートされたのにもかかわらず見れない状況が24時間ほど続きました。大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。この場で謝罪させていただきます?♂️。
そして日曜日の午前中にマユゲリータの「皆さん、憧れ願望ってありますか?」が読めるようになりました。毎週日曜日にお休みをいただいているふわりいぎりすということで、いつも読んでいただける読者の方がお見逃しになったかもしません。とういことでもう一度ここで紹介させていただきます。メイクアップアーティストマユゲリータの美容のためになる、とっても良い記事なので、ご興味のある方は下のリンクから記事をご覧になってください。
部活動のトラウマ
お父さんは小学校から高校までの10年間、野球⚾️をやって過ごしてきた。その頃、学校の春、夏、冬休みなんてものは、野球の練習でほとんどなく、家族旅行なんてものはなかった。毎日練習することが当たり前。週末となると午前から午後まで、弁当を持って1日中練習。家に帰れば疲れて晩ご飯食べてテレビ見て寝るだけ。家族の時間なんてものはほとんどなかった。
野球の練習にいくと、怖い監督がいて、ミスをするとバットのグリップの方で頭のてっぺんを叩かれ、炎天下の練習中?、水は飲んではいけないと言われる。お父さんの野球はいかに監督に怒られないように野球⚾️をやるかが焦点だった。野球というのは、守って相手チームの点数をいかに低く抑えて、相手より多く点数を打ってとって勝つというゲームである。そして、学校を代表する野球チームの目標は、町や県の大会に出てその学校の名前を歴史に刻むことである。
ところが昔の部活動というのは、たまにずれた観点で、監督になる学校の教師がその目標を見失うことがある。監督の気に食わないことには上から押し付けるだけの対応で、子供の疲労度、練習の効率化などは気にしない大人が多かった。
そんな環境で、将棋のコマのように動かされている10代の少年たちは、試合に勝つために上達する練習ではなく、子供の苦しんでいるところを見て楽しむ大人にどのようにしたら叱られないで済むかを考えて部活動を行っていた。
これが今でもトラウマ??になって残っている。
イギリスのゆとり教育
そんな幼少時代の野球部活動を経験をしたお父さんが社会人になり、イギリスへと渡英することになった。そして家族を持ち、そこで見たものは、日本の部活文化とは全く別の世界だった。
日本のゆとり教育に対する意見は賛否両論あるが、イギリスのゆとり具合といったら日本と比にならないぐらい余裕があり窮屈でない教育が展開されている。子供は競争⛹️♀️せずに、できる範囲で褒めまくる。自分の得意な分野を引き伸ばせば、それでいい。別にスポーツ、勉強を両立させなくてもいい。
それを見たお父さんは、日本で経験した部活動精神は完全に遮断して、息子には自分で好きなものを探してそれに没頭してほしいと願った。
ついに、この日がきた
そして息子が生まれて11年の月日が過ぎた。
まさかこんなところでとは思ったが、お父さんが参加するソフトボールチームの練習に息子が行きたいと言い出した。イギリスにいる限り、サッカー、ラグビー、クリケットはあっても野球はやることはないなと思っていたし、特に押し付けてやらせるつもりもなかった。これはあの辛い日本の部活動を知っているから、子供には同じような経験はさせたくないと思っていたのも、野球をやらせたくない理由の一つだった。
ところが息子は嬉しそうにソフトボールの練習についてきた。暇しないように読書用の本と、携帯電話のポケモンゲームは持たせたが、お父さんのソフトボールの練習が始まると、本も読まず、ゲームもしないで、興味津々にこっちを見てる。
「キャッチボールするか?」
お父さんが声をかけると首を傾げて、「キャッチボールってなんだ?」って顔をしている。
でもすぐに理解して、グローブを手にとった。右利きなのに、左手にはめるグローブを右手にはめて、まだグローブの役割を理解していない。でも大丈夫、すぐに左手にグローブをはめ、ボールを下から投げた。まずはキャッチングの練習。
そして、今度は「じゃあ、腕を上に上げて、ボール⚾️を上から投げてみよう!」というと、息子はすぐに理解してボールを上から投げた。
「おおお、できるじゃん!」
息子とのキャッチボールが成立。
イギリスで野球なんてやることはないなと思っていたけど、息子が自らお父さんのやっているのを見てやってみたいと立ち上がってくれた。そしてお父さんの「息子とキャッチボールをする」夢が叶った。
またやろうね。
練習の後、アイスクリーム?が食べたいと言った息子に、喜んで買ってあげた。
「今日は楽しかったな」と聞くと、息子が大きくうなずいた。
次はお風呂で背中を息子に流してもらうのと、杯を交わすのが夢。
おまけ
6月上旬、お天気の良いロンドンハイドパークの様子
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