失業とコロナと酒と介護①
どーも、たまさぶろうです。題名だけ見て、もうすでにお腹いっぱいになりましたね?でも今日のたまさぶろうは、けっこう真面目モードです。
たまさぶろう、ここ最近色々悩んでおります。日本への里帰りの時期とか、ボスがまたまた全てをほっぽり出してホリデー行ってしまって、毎日てんてこまいで頭の中でディスってるとか、それ故に仕事の量を減らしたい事とか、息子の反抗期の事とか頭の中をグルグル・・・でも1番大きな悩みは、「お義父さんのこと」です。
別に、仲が悪くてとかそういう話ではなく、彼の健康について悩んでいます。
始まりは・・・
たまさぶろう、イギリスに暮らして丸9年、内3年は義両親と同居、今も車で10分の距離に住んでいて娘っ子のお迎えもよく頼むので、義両親とはかなり密な関係性にあります。
一緒に住んでた頃は、義両親とも若かったし(50代だった)、義父はバリバリ働いていたので、元気ハツラツ、頼もしい限りでした。私の愚痴も良く聞いてくれて、精神的にも経済的にも義両親(特に義父)の助けがあったからこそ、大変な時期を頑張ってこられたと思っています。
その義父、ある時職場の事業縮小に伴って解雇される事となりました。5年程前だったと思います。退職金ももらって、まあゆっくり次の仕事探すわーと、前から欲しかった大きな車(男のロマンですねえ)にも買い替えて、側から見ると余裕そうに見えました。
でも、現実はそう甘くなかったようで・・・前の職場同様の待遇での再雇用は難しく、派遣会社に登録して、仕事がある時だけ一時的に勤務するような暮らしになりました。待遇が悪かったり、これまでの仕事とはかけ離れた内容での短期間だけの雇用で、本人かなり不安だっただろうし焦ったと思います。収入が減っても、家のローンや維持費、食費や光熱費はかかります。散財するお義母さんもいます。お義父さんが少しずつ自信を失っていくのが分かりました。
その頃からかな、少しずつお酒の量が増えたのは。
元々、週末はお酒を少々楽しんで飲んでいたけれど、それが平日の夜に飲み、元々あった夢遊病※に拍車がかかって、朝起きるとドアが壊れていたり、夜中にチキンを料理しようとしたり・・・と色々な弊害が見られるようになりました。
※夢遊病(睡眠時遊行症)とは 夜中、睡眠状態のまま動きまわってしまうような状態のこと。
※夢遊病の原因 ・脳の睡眠ー覚醒の機能が未熟 ・遺伝 ・心身のストレス ・睡眠時無呼吸症候群 ・認知症 ・薬、物質の影響 等
夢遊病とアルコール
夢遊病が始まったのは、今から15年ほど前だと推測しています。当時、若くして胃がんが見つかり、胃の3分の1を切除して抗がん剤治療を受け、その後寛解を迎えています。同時期に、私の息子が亡くなったこともあり、かなりのストレスを抱えていたことでしょう。でも当時私たち一家は日本で住んでいたので、ほとんど状況を知らされないままでした。
実際にイギリスに来て一緒に住み始めてから義父の夢遊病の事を知り、でもあまり症状も酷くなかったのでそこまで心配はしませんでした。でも失業後、どんどん夜間の異常行動が増え、義母の文句もかなり増えました。お酒の量もどんどん増えていきました(義母談)。
何度か義母は夢遊病について、Dr.に診てもらった方がいいんじゃないか、義父にやんわり打診したそうですが、当の本人、深刻には取らず、また飲酒についても何の問題もないという認識で、話にはなりませんでした。
今になって思う事ですが、仕事が見つからない事で自信をどんどん無くし、でもその現実と向き合いたくないが為に、飲酒が進んでいったんだろうなと思います。
家族の中でも、仕事の話や飲酒の話はタブーのような雰囲気になっていて、それらの話題を避けての会話ばっかりでした。それでも息子(旦那)や娘から言えばいいじゃん?と思いますが、陰では文句や意見を言うのに、本人目の前にしたら、なーんにも言わないんですよね・・・
お祖母さんの認知症発症とお祖父さんの死
時を同じくして、義父のお母さんが認知症(アルツハイマー型)を患っている事が分かりました。この時は、まだ症状もそんなに進んでいなくて会話も成立するし、私たちの事も認識できていました。
そして突然の訃報が飛び込んできたのです。トリニダード・トバゴに住む、義父のお父さんが亡くなったというものでした。亡くなる直前まで元気だったのに、心臓発作を起こして、お気に入りの庭で亡くなったそうです。訃報を聞き嗚咽しながら泣き叫ぶお義父さんの姿、今でも忘れられません。私の息子にとっては曾祖父だし、遠くに住んでいながらも数回会った事もあって、いつも気にかけてくれていた存在でした。
不幸中の幸いか、コロナ前だったので飛行機での移動も簡単だったし、最後のお別れやお葬式、お墓の事など、比較的スムーズに話が進みました。でもね、人の『死』を受け入れるのって、人によってその方法もかかる時間も違うんですよね。明らかに、義父が受け止め切れていないのが分かりました。
そしてそこから、誰も想像もしていなかったコロナとの長期戦、そして義父の深い悲しみの時間が始まります。
次回へ続きます。
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