物騒な世の中になってきた

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

イギリス現地のニュースの記事をネットで見ていると、この先真っ暗のようなニュースが続きます。金利の上昇で、月々の返済額が上昇だったり、飛行機代が高くて来年の春まで旅行を控えなければいけないなど。

(デイリーメール英語版記事↓)

住宅所有者は、2 年間の固定金利契約の平均金利が 4.09% に達するため、毎月 200 ポンドの住宅ローンの上昇に苦しむ

ブリティッシュ・エアウェイズが28,000便をキャンセル、少なくとも180万席を廃棄する予定、空の混乱は春まで続く

特に最近のインフレにより生活費の負担が大きくなり、給料に納得のいかない就労者たちは賃金交渉にストを決行しています。来年には今からさらに18%の物価上昇が予想されています。2−3%程度の賃金アップでは対処できません。

鉄道のストはもう慣れっこのイギリス人で、電車が動かないのであれば、移動しなければいいと自宅待機で対応します。コロナロックダウンで外出禁止令を何度も経験した私たちは、24−48時間の自宅待機など問題なくこなしてしまいます。

鉄道のストに続いて、郵便局や運搬会社などのストも今後ある予定で、イギリスの郵便局ロイヤルメールは2022年8月26日、31日、9月8日、9日のストを予定しています。

運搬会社によって物が運ばれないとのことで、お店の棚に商品が並ばないということもありがちな出来事となっています。スーパーに行ってしばらく入荷しない商品などもよく見かけます。

結局、物がないと値段が上昇、インフレに後押しという悪循環で、庶民には更なる経済的圧力がかかってきます。

経済の発展による賃金アップで景気の良いインフレであるなら人々はハッピーだろうが、今のインフレはコロナ、戦争による物価上昇でハッピーな人は一部の人間だけです。

さらにニュースを読むと、この冬、前年比1.5倍以上となる光熱費を払えない庶民たちがどうやって寒い冬を乗り切れるかといった記事が人気のようです。

場所はいきなり東ヨーロッパの話に飛びますが、とある地域は石炭を使って各家庭のセントラルヒーティングを稼働しています。その石炭の値段が、昨年までは1トン$150だったのが、今は$750と既に5倍の値段に跳ね上がっています。年金が月$200で生活するお年寄りの方にはもう払えなくなっています。政府からの助成金$750あるようですが、それは1トン分の値段で1ヶ月しかもたない。ヨーロッパの寒い冬を乗り切るには5−6トンの石炭が必要で、それをまとめて買うと$4000程度で、年金暮らしの人たちが到底払える額ではありません。助成金の上限が決まっているため、買う石炭の量を減らすしかありません。この冬を乗り切れるのかが心配です。

イギリスでも同様に光熱費が払えない人たちが、この冬、生活に苦しむのは目に見えています。エネルギー価格の高騰が明らかで、今まで年間平均£2000だった光熱費が、次の1月には£4500になり、来年の4月までには£5800程度になる計算と言われています。

光熱費の節約が私たちの重要な課題になります。電力会社によってはこの冬の間、消費者が利用できる以下のような新しいサービスを開発しており、こういったサービスを受けることも考慮しなければなりません。

洗濯機の電源を切ることで報酬を得る: 電力会社は、午後 5 時から午後 8 時までのピーク時に電力を大量に消費する電化製品の使用を削減した家庭に、1 時間あたり 6 ポンドの割引を提供

こういったサービスを利用したり、家の室内の温度をうまく調節、シャワーの時間を減らしたりと、いろいろ対策を練ってこの冬は乗り越えていかなければなりません。

GDPのトップの国々の国民たちが、各家庭での節電や、渡航料金の高騰で行動範囲を制限、運搬業者のストで物が不足など、今直面していることを継続しては経済は発展しません。打開策をみんなで考えていかないと本当に私たちは、過去の経済に戻ってしまいます。それには、まず戦争をやめさせて石油価格を抑え、そして、コロナの病気を治療できる薬の開発が必要となります。この2つが解決すれば我々の生活のリズムを取り戻すことができるかもしれません。


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About the Author: ジゴロッキー

2001年よりロンドンで活動。夢は悟ること。国籍日本。解決方法:時間。

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