Rudy’s Vegan Butcher レポート
前回記事の続きです。
学校のイースターホリデーが始まりましたね。今週雪が降ると会う人会う人に聞くのですが、本当ですか? ・・・ロックダウンも徐々に緩み、前回紹介したロンドン初のビーガンブッチャーが、数日前に再オープンしたので、早速行ってきました。
Rudy’s Vegan Butcher
Rudy’s Vegan Butcher
206 Upper Street, Islington, London, N1 1RQ
Victoria LineのHighbury and Islingtonの駅から南に出て、Upper Streetを2−3分歩いたところにあります。
シンプルで清潔感のある外装と内装。
現在レストランも改装されていて、このブッチャーのすぐ横に、近々オープンするようです。
お店の人に了解を得て、店内の写真を数枚撮らせていただきました。
ミンチや ハンバーグから、サラミ、ベーコン、ハムや、パテ、ブラックプディングまで、いろんなものが並んでいます。
ビーガンチーズ、ビーガンエッグ、チリコンカルネなども。(パック入りのビーガンエッグがあることは、初めて知りました!)
いろんな種類のtahini タヒーニ(ゴマを使ったペースト)や、halva ハルヴァ(イスラエル・パレスチナの郷土料理)などもありました。
今回 私が選んだものは、こちら↓
ビーガンベーコン、サラミ、チーズ、そして、普段はあまり好きとは言えないブラックプディング!値段は各パック£4- £5.50くらいです。
他のお客さんがやってくるまで、お店の人と少し喋ることができましたが、ベーコンや、サラミ、ブラックプディングの主要な素材は、”Seitan”だとスペル付きで教えてくれました。
実は、今回このVegan Butcherに行くまで、セイタンについて全く知識がなかった私・・・申し訳ありません。
ちょっとだけ調べてみました。
セイタン(グルテンミート)*wikipediaより
小麦粉に水と少量の塩を加えて捏ね、寝かせたあと水洗いして余分なデンプン粉を流し落とすと、残ったゴム状のグルテンの塊が得られる。これを適当な大きさにちぎり、醤油・各種ソース等の煮汁で下味をつけたものがセイタンである。下味をつけたセイタンは、さらに様々な調理に用いられる。セイタンは主として、菜食主義やマクロビオティックのような穀菜主義、あるいはアレルギーやカロリー制限による食事療法において、肉の代用品に利用される。
このグルテンを使った日本の伝統的な食べ物は、麩や生麩のようですが、このセイタンという言葉の由来はというと・・・なんと「正しいタンパク質」からきている造語らしいです。この言葉を作り出した人は、1960年台に、「マクロビオティック」の提唱者であった桜沢如一さん。それが今はイギリスでVeganの人たちは、普通にこの言葉を使っているのは感慨深いです。正タン!
セイタンの作り方はいたって簡単みたいですが・・・ちょっと時間はかかりそう。
- 小麦粉に水と少量の塩を加えてこねる。(分量は、薄力粉500g/ 強力粉500g/ 水700cc位/ 塩 大1)
- 生地をしばらく寝かる。 (2−3時間)
- 水が入ったボウルに生地つけて、もみ洗いをして、余分な澱粉を洗い流す。
- 水分を切って適当な大きさに分けておく。
- 鍋でゆでて出来上がり。
唐揚げにしたりハンバーグにしたり、いろんなものに使えるようなので、次回は”正タン料理”を作ってみたいと思います。
さて、実食です!
食レポとかあまりしたことないので、うーん、どこまで伝わるかわかりませんが、私のようにビーガンでない人が、”すごく人気のあるビーガンブッチャーのものを初めて食べてみました”レポートです。
*個人的感想です、ご了承ください。
サラミとチーズはそのまま食べられるようですが、ベーコンとブラックプディングは説明書きにあるように、パンフライしました。
匂いはというと・・お肉を焼いている時のような、強いものではないですが、何かプロテインがいっぱい入ったものを香ばしく焼いているような匂いがします。
バターは普通のデイリーのもの、プラス、自分が焼いたパンにはバターが入っていますが、なんちゃってビーガンランチができました。 バケット(素材は小麦粉と塩なのでビーガンですね)は最近通っているCasey’sのもの・・・最高に美味しいです。
”ビーガンサラミ”に、アラジンさんのザワークラフト、アボカドと、最近自分の中でブームのBlue Butterfly Pea Flowers(青い天然着色料)を混ぜたブルーのパン。(*実際の色は写真よりもっと強いです。)
サラミをパッケージから出すと、全て固まってしまっていて、1スライスを切り離す前に、残念ながら破れてしまいましたが、食感も味も、とてもサラミに近い!おいしかったです。
”ビーガンベーコン”の見た目は、かなり本物に似せて作られていますが、お味は・・・ベーコンというより、魚肉ソーセージに近い感じ? 口当たりはベーコンのように、しっかり噛み切らないといけない感じになっていましたが、その強さが、かえってプラスティック感を出してしまっていて・・・相方は完食しましたが、結局うちの子供たちと私は、1枚食べきれませんでした。
”ビーガンチーズ”ですが、私の勝手なビーガンのデイリー風プロダクトは、豆乳から作られたバターやミルクのように、大豆からできていると思っていたのですが、ココナツオイルとコーンスターチがベースになっていました。黄色い色はパプリカから。お味は・・・チーズ特有のクリーミーさがほとんどなくて、何を食べているかポイントがおさまらない感じでした。(*個人的見解です)
最後に”ビーガンブラックプディング”・・・前に書いたように、私は普通のブラックプディングはかなり苦手です。レバーが食べれないので、あの動物の血を使った強い味がどうしてもダメなんですが、このビーガンのものは、かなり美味しかったです! 素材はセイタン、大豆、ビーツ、玉ねぎ、ニンニク、マスタード、そして炭?・・・木炭??? Charcoal powder made from coconut husk と書いてあるので、ココナツの皮を炭にしたものを粉にしたもののようです。白い粒々はウォールナッツ。
最後に
これらを食べた全体的な感想は、(自分が食べ慣れてないだけかもしれませんが)いつもと違った不思議な満腹感がすぐにやってくるということです。環境問題はすごく気になるトピックですが、個人的にはビーガンにはなれないと思います。少量のお魚やお肉で満足する料理を、バランスよく作って生きていくのが、やはり自分の選択ですかね・・・
前回の記事にも書きましたが、ビーガンになることを選ぶ人たちは、地球温暖化などの環境問題や、動物の殺生に対して問題意識をして生活している人達が大半かと思います。率直に、動物愛護の人が、動物を殺して作った食品に似せたものを食べたい理由がわかりません。特にベーコンって、豚肉スライスそのものですよね?かなり矛盾している・・・地球のため、環境のためにビーガンになった人や、動物性タンパク質を取らない健康志向の人たちが通う場所が、きっとこのVegan Butcherでしょう。
しかしながら、実際にあるベーコンやハム、ハンバーガーに似せて、植物性だけのものでプロダクトを作るということは、アート性が高いなと思いました。見た目的には、”実際に食べれる食品サンプル”感覚? 素材のチョイスもクリエイティブで、製作側になるのはとても興味深い。
あともう一つ気になったのは・・・発癌性の高いと言われる、ベーコンやソーセージなどの加工肉や、加工食品は、健康のために、たくさん食べないほうが良いと言われていますよね? こういった、色々なものを組み合わせて作る、人工的なビーガンプロダクトの安全性も少し気になるところ・・・また時間を作って食品添加物などを調べて報告したいと思います。
余談ですが・・・
今、ハマってること・・・面倒な子供達のパックランチに、(自分のモチベアップのため)いつもとちょっと違う色の食べ物を入れることです。
まずはここにも書いたBlue Butterfly Pea Flowerを使った、青いパンサンドウィッチ。クラスメイトに「カビたパンを持ってきたのか?」と言われたらしいです。(私的には満足な反応で嬉しい)それと、ゆかりを使った紫巻き寿司も作りました。
ビートルートの天然赤のパウダー入りのパンは、まわりだけ赤くなって、全体的には黄色くなってしまいました。ちょっとがっかり。味はいつも通りなんですがね〜
他に何か良いアイデアが、あったら是非教えてください!!!
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