イギリスで車屋の女房になる…中古車の買い方その弐

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さてさて、続きです。前回はこちら

中古車売買のサイトで車を選ぼうとすると、フィルターのかけ方がポイントになってくることはお伝えしました。これには賛否両論あって当然です。何しろ車の数が多すぎて絞るのが大変…そこで次のフィルター候補にオーナー数とマイレージはどうでしょうか。

オーナー数とマイレージは、ほぼ比例の関係になりますが、良く確認すべきです。1オーナーで低マイレージだと分かりやすいですね。レジナンバーは表示されているはずですから、複数オーナーであればHPIで詳細をチェックする、またはMOT history を調べると毎年の更新具合がチェックできます。更にはviewingの段階で直にヒストリーブックを見せてもらうと、必須部品の交換が終わっているのかサービスを定期的に受けているのかなどで車の扱い方がどうだったのか確認できます。大事に乗っているオーナーの場合、サービスは必ず同じ所で受け、スタンプを貰い、交換した部品のレシートは保存してあります。

ただ、数字の表面だけをさらっていては見えないこともあります。2017年に運転距離の平均が一年で約7134マイルというデータが出ています。スコットランドでは更に多くロンドンではかなり下回っています。買い手として注意するのは、短い期間に走りすぎている車と長い期間にあまりにも走っていない車、放置されていたような車です。つまり、広告に表示されているageとマイレージ、オーナー数で車の歴史を想像していくのです。

登録台数トップの車種で、まだ五年目なのにエンジン下部に亀裂が入ったケースがありました。事故車でもないのにどうして?と思いますよね?エンジンサイズ(排気量)に見合わない走りを続けた上に、サービス時に勧められた補充や交換を無視したのではないかと予想します。

中古車は、乗り方と扱い方で差が出るということなのです。

そこで次のフィルター候補です。

プライベートセラーかディーラーか。

簡単に言えば、プライベートセラーの価格設定は高目になっています。彼らは既にオンラインであれ何であれ、査定を済ませてから広告を出しています。つまりディーラーの買い取り価格より高価く売りたいというのに加えて、センチメンタルも価格に反映されるケースがあります。思い入れがあるわけですね。

ディーラーの価格設定は総じて割安な印象をうけるかもしれません。ディーラーは毎日の細かなマーケティングデータを元に価格設定をしますので、頻繁に価格が変わるケースもあります。また、下取り車の有無で実際の提示価格が変わってくるでしょう。

プライベートセラーの場合、viewingに行けば乗り方と扱い方は間違いなく確認できますね。ガレージの有無や生活の様子などから車の歴史を垣間見るチャンスもあります。但し、思い入れという感情的な側面から「この人には売りたくない」というケースも出てきたりします。

ディーラーは、聞いたことには答えてくれるでしょうが、車の黒歴史(乗り方扱い方)は広告からは読み取れません。

そこで、どちらに対してもしなければならない質問があります。

「どうして車を売るの❓」ディーラーの場合は「どうして前のオーナーは車を替えたの❓」

さりげなーく、軽く聞いてみてください。その瞬間、みなさんが売り手sellerの目をじーっと覗き込むと、何かが見えるかも知れません…冗談です。

その参に続く…

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About the Author: Eva

子年生まれ。ブラックラブラドールオーナー歴9ヶ月。イギリスで全く想定外の車屋の女房になる。

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