世界同時インフレーション あなたならどうする?
どこもかしこもインフレーションで、価格を上げなくてもいいところも便乗してちゃっかりあげているような価格設定がイギリス国内で見られる。
ガソリンスタンドのガソリン価格は、マーケットの原油価格を横目に、我々の一般ドライバーを嘲笑うかのように、急騰すればすぐ値段をあげ、暴落したときはほぼ無反応で下げ止めてる。
コロナに加えてロシアのウクライナ侵攻で、東欧人運転手不足による物流システム遅延のため、あらゆる物が不足となっている。
中古車は品薄で新車と変わらない価格設定がされており、改装する家の木材などの材料なども運搬遅延による品薄で値段が高騰している。
「欧州のパンかご」と言われるウクライナの小麦が今年は取れないことで食料品にも価格の上昇が見込まれる。
食料品価格への影響は、幸い、時間はもう少し経ってからのようで、まだ、目立って小麦関連食品価格が上昇したようにはみえない。
しかし、日本人の大好きなお米は、ロンドンの日本食材屋で、すでに50%の価格上昇が見られる。これはイタリアの不作と、やはりウクライナ情勢で運搬が滞っているということだ。
先日、エネルギー会社から、ガス、電気の値段が2022年は、我が家で使っているペースだとちょうど£1,000増しになるとのこと。
この容赦ない値上げ合戦は、放っておくと我々が被害を受けてしまう。
そこで、我々は個人レベルでのそれぞれの対応が必要になってくる。以下、私なりの対応を紹介する。
ガソリンーガソリンの燃費が良い車に買い替えたり(ダウングレードあり)、歩きを多くして車の使用頻度を減らすなど
中古車ー今の車のメンテナンスを強化して、物欲だけの新車、中古車購入は避ける
食料品ーそれぞれのスーパーの価格を比較して今のより安いスーパーで買い物をする
お米ーリゾットなどに切り替える
ガス・電気ー冬の室内の温度設定は暖か過ぎずやや厚着で過ごし、シャワーの時間を短くして、こまめに電気を消す。
そのほかインフレ対策としては、物件を買い賃貸して家賃をあげるなどあるが、これは、まとまった現金が必要なのでやや難易度が高い。
中古車価格高騰のため、車の購入は控えるよう勧めたが、逆にいうと、人気のある車の値段は下がらないので、あとで高値で売れる可能性がある。車購入を考えている場合は、人気の車種を購入すれば良い(数年待ちという場合もあるようだ)。ただし、車は物件とは違って、相当なクラシックカーなどでない限り値上がりはしないので、インフレ対策の投資としてはお勧めできない。
そしてやはりこれ!収入を増やす。インフレ連動で給料をわずかながら上げる会社もあるが、イギリスは転職すれば賃金交渉がしやすくなり、インフレ率の8−10%以上に給料が上がる可能性は十分にある。これを機に履歴書をもう一度見直して職探しもいいかもしれない。
イギリスの平均給料は過去20年で着実に上がっているので、一応インフレには対応しているというが、今回の急激になインフレには追いついていけないので、上記で述べたような個別での調整が必要である。
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しかし、ここで述べたことは生活水準を下げて、小さく生きようということではない。物価上昇を気にしすぎて、自分にプレッシャーをかけて節約生活をすると精神的に滅入ってしまう人もいるだろう。あくまでも「身の丈に合った生活」をモットーに、そして、自分の好きなことへの情熱は忘れずに今を楽しむことが大切であるということを忘れて欲しくない。
おまけ
ちなみに日本での過去30年の平均給与は変化していない。日本企業の賃上げは困難であることが伺える。そんな中、過去30年経験したことのないインフレが今やってきていて、日本政府は対応に迫られている。
私の個人ブログでもインフレについて書いています。ご興味ある方はぜひご覧ください。
ガス・電気代が16万円上昇しますと連絡が来た。あなたならどうする?
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