イギリスのお祭りに参加しよう!

Japanese food Tazaki Yutaka Harvest Campaign

こんにちは〜 先週に引き続きの登場、くりのしんです。

さて、突然過ぎますがクイズターイム!

イギリスのお祭りと言えば??

(カチカチカチカチカチカチ、チーン!)

皆さんは何を思い出しますか??

くりのしんは

  • チーズ転がし祭
  • ノッティンヒルカーニバル
  • ミリタリータトゥー
  • パンケーキレース

そして、個人的に思い入れ深い祭。それは今から7年程前の事だったでしょうか?

『近くの村のお祭に日本のコメディアンが出場するらしいよ』と友達が誘ってくれました。そこは当時、人口約3000人の小さな村。

まさかなぁ‥と土曜日の暇潰しがてら行ってみたのです。と、まさかの!

やって来てたんですよ!あの番組のお祭り男達が!パイ投げ祭に!

半信半疑で遅れて行った上、村の駐車場は満車で停められなかった為に着いた頃には終ってた‥という悲しい結末でしたが、写真を撮ってもらったり、昔おっかけしてたことをご本人に直接伝えられた事は良い思い出になりました。

と、これだけでも記事が一本書けそうな前置きは置いといて‥

前回、めでたくクリスマスマーケットデビューを果たしたくりのしん家。実はあの日、ラッキーな事にこれぞイギリス!のお祭りに遭遇しました。

純イギリス100%の地方のお祭りです!

Charle Dickensクリスマスフェスティバル

みなさん、Charles Dickensという文豪をご存知ですか?『オリバートウィスト』『大いなる遺産』『クリスマスキャロル』というとピンと来るかもしれません。(某・歌手のクリスマスソングではないほう!) 詳しくはこちらの記事で →チャールズ ディケンズとロチェスターの大聖堂のクリスマス

ディケンズは5歳の頃、ロチェスターの隣町へ越して来て6年間、幼少期をそこで過ごしました。その後ロンドンへ移って行きましたが、引退後は再びロチェスターへ戻り58年の生涯を閉じます。彼自身、ロチェスターに1私人としての埋葬を希望していた程この街を愛していました。(残念ながら希望は叶わず…)

というご縁から毎年このクリスマスの時期にCharles Dickensをテーマにしたお祭りが行われている様です。

ハイストリートを歩きだすと仮装をした人達がたくさんいることに気づきました。

下半身を大きく見せるためのアクリノリン、バッスルスカート、トップを大きく見せる膨らんだ袖、この三つの流行、ヴィクトリア朝の服装。

あぁ、翔んでイギリス!とテンション上がる。

こんな人達も!

1番のサプライズは

お祭りで遭遇したマークさんとアヒルのゴールディ。なんと先週BBCのTV番組『Have I got News for you 』に突然出てきた!

これには心底びっくりしました。

ハイストリートをブラブラ歩いていると… 突然路上に剣道部が!!

この団体、剣道部ではなく、地元のモリスダンスのグループです。

イギリスでモリスダンスに遭遇されたことのある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

モリスダンスとは

イングランドの伝統舞踊で元々は収穫を願うために舞われていました。

伝統衣装に身を包み、足には鈴をたくさんつけて棒や杖を振り回しながら踊ります。

ん?伝統衣装??これが?? と写真を見ながら思われた方!正解!

このチームは伝統衣装ではなくスチームパンクと言われるファッションをコンセプトにしています。このスチームパンクと言うのは‥

おーっと!実はモリスダンスとスチームパンク好きのくりのしん。語り出すと徹夜する勢いなのでこれについてはまた別の機会に!

さらにぶらぶら歩くとどこからとなく心地の良い音楽が聴こえます。

音楽はイギリスにまつわるカントリー音楽だったり、スコットランドのバグパイプ、クリスマスキャロル、アイリッシュ音楽など様々。

ふと見ると、舞台前で見たことのある日本人が家族総出でノリノリに踊っている!(友達でした。笑)

舞台前にいる子供からお年寄りまで、みんなが腕と腕を組み合いくるくる回って踊っている!全員が満面の笑顔。

とても楽しそう!

『なんてハッピーな空間なんだ』

イギリスのお祭りは参加してなんぼ!

Charle Dickensクリスマスフェスティバル。

どうやらこのお祭りはイギリスの伝統衣装や音楽を楽しむものらしい。

チャールズディキンスはヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家だからテーマはヴィクトリア朝時代。

ハイストリートの至る所でクリスマスキャロルの寸劇やコメディーショー、ミュージカルなんかが突然始まったりしました。仮装して普通に歩いてる人が子供達に突然サプライズを仕掛けてきたり、ギャグを披露してきたり、なぞなぞを出してきたりするので、1秒たりとも気が抜けません!!

舞台前のダンスもみんなが楽しそうに踊っているので自然と体が揺れ、気がつけばのみこまれている。

仮装したオッチャンいわく『仮装してるのもみんな一般人。あんたも来年はebayかなんかで衣装買って参加しなはれ!』

チャールズディキンスのクリスマス祭はチーズを転がしたり、パイを投げ合ったり派手な事はしませんが、イギリスらしさが大いに感じられる全員参加型の手作り祭りでした。

おまけ

クリスマス。

くりのしん、日本ではクリスマスが苦手でした。恋人達は高価なプレゼントを贈り合い、高級レストランでディナーを食べ、ロマンティックに夜景を見る。

恋人のいない者達は11月頃から「クリスマスどうするの?」とソワソワ。こぞって友達を予約し合い、1人で過ごす事がなぜか惨めに感じたり…

そんな光景を見ながら「ケッ!なんじゃい!」と鼻息荒げ、毎年計画的に残業していました。

イギリスに来て最初のクリスマス、1人でした。友達はみんなクリスマス休暇で国へ帰り、当時付き合い始めた今の夫までも「クリスマスは家族で過ごすものだから」と故郷へ帰って行きました。

日本では平気で過ごしていたクリスマス。ホームシックや異国での辛いこと、街の煌びやかな装飾、ウキウキする周りの人々。色んな思いが重なり孤独、惨め、寂しい。クリスマスから逃げ出したい。世界中で私だけがここでひとりぼっち…

あの年のあの日の心の痛みは今でも忘れません。

クリスマスは時に残酷。

様々な事情で1人で過ごさなければならない方々、特有の幸福ムードを憂鬱に感じる方々、心身に不調を感じている方々、経済的事情を抱えている方々、戦火の元にいる方々、この季節から逃げ出したい方々。

どうか世界中の全ての方々が心穏やかに過ごせますように…

今日もお付き合いいただきありがとうございました!

みなさん、イギリスでお祭りに参加された事ありますか?地方のお祭りやイギリスの変なお祭りなどなど共有頂けると嬉しいです〜♩

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About the Author: くりのしん

イギリス南東部在住。3児の母。我が家の発達凸凹ちゃんに宇宙へ連れていかれる日々。オタ活と空手で絶賛ストレス発散中。

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