真冬の山歩き。Peak District 国立公園をゆく
こんにちはー。毎日冷えますね。
今週月曜日、我が街に雪が積もりました。11:00頃からあられのようなものが激しく降り出し、ものの15分程で銀世界に!
明日は休校に決まってる!ソリ滑りに行くぞー!と楽しみにしていたのに、次の日の朝には溶け始めていました。
でも、雪の次の日の朝ってなぜにこんなにも綺麗なんでしょう。登校途中に思わず1枚パチリ!
墓場の写真で気分を害してしまったら申し訳ありません。でも朝日があまりにも美しくみなさんに共有させていただきたかった。
さてBoxing Dayの山歩きで野生の牡鹿3頭と睨み合ったくりのしん御一行。→ 前回の記事はこちら
ショート1時間コースでは消化不良であった義父。帰り際に「年末はロング3時間コースに行こう!」と固く決意し別れたのです。
Peak District 国立公園(Peak District National Park)
日本人に大人気、あのピーターラビットで有名なLake District (湖水地方)に反し、日本人にはなぜかあまり知られていない、こちらはPeak District でございます。日本語にすると‥頂点地方?峰地方?なんか良い名称はないのかな…
実はここ、イギリス最古の国立公園です。ロンドンから車で3-4時間。マンチェスター、シェフィールドなどの大都市からも電車で行けることもありイギリス人には大人気。小さなかわいい村々や公爵一家のカントリーハウス、またトレッキング、ウォーキング、サイクリング、ロッククライミングの聖地。なんと年間何100万人もの人が訪れる観光地なんです! https://www.peakdistrict.gov.uk/home
広大な国立公園内にはたくさんのウォーキングルートが設置されていますが慣れていないと迷う恐れあり。携帯は所により電波がダメダメ‥
そんな時はアナログに戻ろう!
たくさんのガイドブックが市販されていますし、観光案内所でも無料の地図が手に入ります。
歩いたルートに丸をつけ達成感を味わうのも楽しみのひとつ。
義父はつい最近までここで何10年もの間、山岳ガイドをしていました。今回孫たちを連れてPeak district をゆく事に俄然張りきっております。
難易度☆ Linacre 貯水湖(Linacre reservoir)へ
3時間は長すぎる!と子供達にブーブー言われた義父が選んだコースがコチラ↓
何回聞いても発音出来ない!なんとなく『リネ〜ェカ』に聞こえる貯水湖の回りを1周する約5kmのコース。
羊さん達がお出迎えしてくれたスタート地点。
チャイルドフレンドリー。ピクニックサイトあり。トイレあり。ウッドデッキ歩道あり。と余裕をかましていたこの頃が懐かしい。驕り高ぶらずウッドデッキ歩道を行っておけばよかった…と、この時は知る由も無かったのです。
歩き出しは程よい感じの森林群。子供達は途中の小川に木の枝や葉っぱを投げて楽しそうに遊んでいます。
途中、看板がある度に義父は立ち止まり土地の歴史や生態についてクイズを出してきます。
義父;「この貯水湖のLinacre(リネ〜ェカに聞こえる)の名前の由来について分かる者はおるか?」
孫達、全く聞いてない。(1番上の17歳に限ってはでかいヘッドホンつけて音楽を聞いてる始末…)
夫:「この土地はLinacre一族が牛耳っていた」
義父;「Nope! 正解は布地のリネンをここで作っていたからでした〜」
夫、不服そうに食い下がる。それでも引かない義父。討論が始まり不穏な空気に…
そうこうしているうちに貯水湖沿いのウッドデッキに出ました。鳥がぷかぷか浮かび、「ヤッホー!」「やっほぉぉぉー!」と子供達の叫んだ声がこだまとなって返ってきます。
と、ダム湖の先で道が二手に別れました、一方は獣道。一方は舗装道 ↓↓↓
義父;「せっかくだからこっちに行こう」
夫;「いやいや、こんな獣道、時間も遅いし危ない。」
義父 ;「自分は以前にガイドで来たから道を知っている」
どんどん進んでいく義父に続く子供達。選択肢なし…
連日のストームの影響で根本から折れた倒木。絡み合う小枝。伸びに伸び切ったブラックベリー。獣道が消えた。行く手を失う…
明らかに焦っている義父。行く手を阻む木々と格闘する夫。ブラックベリーのトゲトゲ攻撃に泣き出す下2人。携帯の電波を必死で拾おうと手を伸ばす17歳。
くりのしんは? 危機的状況なのに家族を見てついつい笑いが…
実は気づいていたのです。空の方から人の話し声がすることを。もう一方の舗装道が頭上に!
ただ、舗装道へ戻るには川を渡り山肌を登らなくてはなりません。
パニックの義父、「仕方ない、川を渡ろう。」
えっ、マジっすか?絶対無理じゃねぇ?? 必死で義父を説得。と、
「こっち!こっち!」大人が揉めてる間に子供達が舗装道への抜け道を見つけてきた。お手柄!
舗装道に戻りスタート地点の貯水湖が見えてきました。あぁ…全員無事に帰って来れた。
義父;「大変なアドベンチャーだったな!90年代にガイドした時には道がしっかりあったのに…」
えっ、30年前!!
家族ってつくづく複雑で面白い集団だなぁと思います。2024年は家族の絆を深めてみてはいかがですか?
こちらジゴロッキーさんのお勧め!→安定して継続できる、無理のない範囲で継続できるものを10個
おまけ
私達の目の前を鳥が飛びました。鳥にしては低空飛行でスローモーション。
義父;「Pheasant !」 夫;「No, Grouse ! 」
義父;「Pheasant とGrouseの違いについて分かる者はおるか?」
Pheasantは桃太郎と鬼退治に行ったと息子。
はて、Grouseってなんだ?
家に帰って調べました。
みなさん、どちらがどちらかわかります?見た目全然違うけどGrouseを見ても何者か全然分からん!
英和辞典によるとGrouse=雷鳥だそうです。
雷鳥はThunder Birdではなかった事を今さら知ったくりのしんなのでした。(そもそも今まで雷鳥を見たことは一度もない…)
今日もお付き合いいただきありがとうございました!
みなさん、家族のおきまり行事はありますか?イギリスの野鳥に関するエピソードなどなど共有頂けると嬉しいです〜♩
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